すこし古い作品ですが、新刊の頃から関心があり、文庫本が出たため購入し読みました。



読みごたえのあるくらい長編ではなかったが、最後までモチベーションを高く保ったまま読み通すことが

できたので私にとっては良本に入れても良いだろう。
普段の日常では気づかない平凡で些細なことを幸せに思う気持ちを思い出さしてもらえる作品です。

また、どんな人生においても陰の部分はあると思うし、出会いもくると思う。ただ、何歳になっても主体性

を忘れず、行動していく過程で、運命を全うする姿勢が大事になる。
個人的には人生の陰というテーマに関心があり、それをどのようにしてクリアしたかよりも、その時代に何を

思い、考え、感じとり、どのような行動をとるのかという点に興味をそそられる。
やっぱり自分はマイナー志向で変わってるのかな?

どんなジャンルの分野でもナンバー1より、陰ながら渋い成果を出している人間・組織に惹かれる。

小説としては短編が何個か集められており、それらが微妙にリンクしているといる構成になっている。

こんな構成の小説には初めて出会った。

とにもかくにも、自分の日常を振り返り、これまで当然と認識してきた平凡な事象に価値を見いだし、

自分に関わってくれる存在に感謝の意を伝えよう。そしてこれからの人生のあり方を再考する。

また、人間の多様性、陰のある人生、マイナー志向性、いぶし銀な存在というジャンルを今後も追究していく。

格闘家時代から須藤元気さん(人柄、活動分野、嗜好)に関心を持っており、初めて須藤さんの本を

読んでみました。


作品自体は”人生をどのようにして歩んで行けばよのか”という大きなテーマに対して、須藤さんの

思考・哲学を細かい切り口(学び、時間など)で整理されているコンパクトな仕上がりとなっていました。


私の思考と共感できる部分も多々あり、普段自分が行っている行為を改めて見つめ直すことができたと

思います。


特に印象に残っている(頭に再度たたきこみたい)フレーズ、文面を下記に整理しておきます。


(1)学びの基本は守・破・離(しゅ・は・り)の法則

  守・・・初めは先生の教えを忠実に守る(物事の基本を身につける)

  破・・・基礎を破りつつ、そこに自分なりの色をつけていく。いわばアレンジ

  離・・・アレンジができたら先生から離れて完全にオリジナル化する


  ※自分の仕事に置き換えてみるとそろそろ”離”のタイミングかも!



(2)勉強・学び・仕事で行き詰ったら、そこでひと呼吸おく

  やっていた勉強・学び・仕事からスッパリと離れて。まったく違うことを楽しむようにする。

  熟成させることによって美味しいお酒ができるのと同じで、勉強したものも熟成期間を設けると

  「活性化」されて自分のものになる。


  ※確かにそうかもしれません



(3)人を批評すれば自分も批評される。人をさばけば自分もさばかれる


  ※私はまだまだ未熟です。



(4)教えることは最大の学び

  

  ※私も同意です



(5)ラテラル(水平)・マーケティング

  今までの市場・客層のニーズとはあえて違った新商品を作ってみる。そうすることで、新しいニーズ

  と新商品との間に、どんなギャップがあるのかがわかります。そしてギャップ(課題)がわかったら、

  その部分を修正して、新たにニーズにこたえた商品を打ち出していけばいい。そうすれば従来とは

  違った市場・客層をターゲットとする商品を開発できるようになる。


  ※おもしろいとらえ方ではあるが、すべてにおいて余裕がないとできないかも・・・



(6)ネガティブな行いをする人がいたら、その人を反面教師にして、心の中で”ありがとう”と言う


  ※すばらしい。私もこの考え方を実践してます。



(7)自分の不完全さを受け入れると、それはコンプレックスではなく個性となり、人間としての魅力も増す


  ※これからの自分の課題かもしれません(たぶんそうです!)



(8)無理をして失敗するよりは、少し楽にして続けた方がいい


  ※共感です。30歳を過ぎるとそのような”楽さ”と”継続性”の大切さをひしひしと感じます。




以上です。

須藤さん、このような良い作品を世の中にご提供していただきありがとうございました。

これからも須藤さんの活動には着目して拝見させていただきます。



 


白夜行につづき、こちらも2日で読み終えました。


2作を比較すると個人的には白夜行の方がインパクトがありました。

2作とも犯罪行為が描かれているが、幻夜の方がより残酷さが響いてきました。


設定は白夜行とまったく同じ、主人公の男女2人とその周囲の人々、周囲の者の中に警察官が含まれており

ミステリーの解を紐解いていく。


世の中の表で生きることと裏で生きることの違い、そして、裏から表へ生活の場を変え、その状態を維持する

ことの厳しさがとても訴求されていました。主人公の男女間の関係は明らかで、その点は白夜行よりもシンプル

な設定ではありました。


しかし、どうして東野圭吾作品はここまではまるのか自分でもわかりません。

詳細までの描写がすばらしいのは確かだし、ストーリー展開とミステリーの品あかしのコラボレーションが

絶妙で、細かい情報がちりばめられているが、しかし、わかった時の充実感の大きさが身にしみるわかりやすさ

が最高です。


ありがとうございました!