「小麦成分は使用していません」
という記述や説明を見聞きするようになりました。
やはりこの分野では最大手といっていい会社の製品の話ですから
皆さんもご存知でしょうし、その社会的な影響も大きいのでしょうね。
被害に遭われてしまわれた方には心からお見舞い申し上げます。
「（洗顔）石けんからアレルギーを発症してしまう」
ということが起こること自体私自身も知らなかった（勉強不足ですね）のですが、
恐らく多くの方が同様でしょう。
この会社の洗顔石鹸を含め、今販売されているものは対策済みだそうですが、
今一度この『小麦成分（正確には加水分解コムギ末）』がナゼアレルギーにまでなってしまったのか、
ちょっと調べてみました。
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●保湿のための成分
“加水分解コムギ末”というのは保湿性を高めるための成分でして、
石けんに使われる成分としては非常に一般的だそうです。
『洗い上がりにお肌しっとり』
というのはこの成分のおかげ。
ですね。
ちなみに『茶のこころ』では“加水分解コラーゲン”という成分を使用しています。
●なぜアレルギーを発症したのか？
石けんに含まれている加水分解コムギ末を洗顔のたびに
目や鼻の粘膜といったところに微量ですが不着します。
これが積み重なって体内に蓄積されてアレルギーを発症するそうです。
花粉症の季節に『コップから水が・・・・』と例えるアレですね。
●なぜ特定の石けんだけが？？
どうやら問題になっている洗顔石鹸にはこの“加水分解コムギ末”が、
他の製品と比べて分子量の多いものを使っていたようです。
もっちりした泡のCMや写真をご覧になった方も多いと思いますが、
これは分子量の多い加水分解コムギ末によって作られるモノ。
毒性はないものの、少量なら問題なかった成分も
（時間をかけて）多量に摂取してしまうことによってアレルギーを発症してしまったようですね。
今回は
・人気商品で販売量が多かった
・症例を報告されてからの告知が遅かった
などのことがあり問題が大きくなっていますが、
問題の本質を理解しないと
『緑茶由来の洗顔石けん全てが悪い！』
という論調になってしまいがちです。
被害に遭われてしまった方は大変お気の毒ではありますが、
正しい情報を知ることもご自身のお肌ケアの一つだと思います。
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