旅行の準備が着実に進み 出欠の確認と旅費徴収の段階になった
彼に話し掛ける口実ができた
何から話そうか
色々頭で考えたけど 余計ゴチャゴチャになるばかり
そんな時 彼が珍しく私の横に来た
『元気?』
思わず出た言葉だったけど 彼からぶっきらぼうな答えが返ってきた
『あぁ…』
こうゆう時は真面目に話したいのに 私の性格上なぜか茶化してしまう
『最近 冷たいよねー 何か怒ってるの?ねーねー?』
違う…言いたい言葉は謝罪の言葉なのに
『怒ってねーょ…』
小さく呟いてその場を離れた彼
たったそれだけの会話でも 今の私には飛び上がるほど嬉しかった
この勢いで話し掛けてみよう!!
彼が一人でいる時を狙って 旅行の話を切り出した
『ねぇねぇ…旅行出席するでしょう?旅費の徴収なんだけど…来週までに払える?』
彼はひきつりながらの笑顔で『今でも払えるよ』と答えてくれた
『今?私集めてもいいんだけど使い込んじゃうかもwだからもう一人の幹事に払ってくれる?』
冗談混じりで言うと 今までのしこりが無かったかのような笑顔で『そうだなw』と答えてくれた
『ひどーい

』
怒りながらもメッチャ嬉しい瞬間だった
『お前も来るだろ?』
そう聞かれたけど 私には行けない事情があった
『私は行かないから』
その言葉でまたちょっと距離ができた
行けるものなら行きたい
『じゃあ お金よろしくね』
足早にその場を立ち去った
一緒に旅行したい
そう思うほど病気の親を憎んでしまう
なんで私ばかり…
そんな気持ちでいっぱいになる
でも親は放っておけない
みんなから『行きたくないから親を口実にしてるんじゃない?』と陰口叩かれてるのは知ってる
言いたい人には言わせておけばいい
でも彼にはそう思われたくないな…
何をやっても上手くいかない
勇気出して話しかけたのに…
また逆戻りかも