男性用下着ボクサーブリーフ -18ページ目

男性用下着ボクサーブリーフ

ボクサーブリーフ、ボクサーパンツ、トランクスなどのおすすめ商品をピックアップ。

昨秋で県内全農家が廃業した養蚕に、ことしから県立相原高校(相模原市緑区)食品化学班の生徒たちが取り組んでいる。農家から用具を譲り受け、養蚕文化の灯を守りながら、見据えるのは宇宙。さなぎの豊富な栄養価に着目し、宇宙航空研究開発機構の専門家と「宇宙食」として新たな可能性を探っている。

いくつかの偶然が重なり、蚕と高校生と宇宙がつながった。

同校はかつて農蚕学校として開校した歴史がある。昨秋、廃業を知った同班顧問の田中茂樹教諭(49)が、農家の落合政男さん(81)=厚木市中荻野=に連絡を取ると、「若い人が興味を持ってくれるのはうれしい」と、協力を快諾してくれた。

たまたま同じ時期、「蚕クッキー」との出合いがあった。紹介したのは、宇宙機構専任教授の山下雅道さん。100年後に火星で農作物の生育を目指す「宇宙農業」の専門家だ。

タンパク源が豊富で効率的に飼育できる蚕は、資源が限られる宇宙で重要な食料になると注目。ただ、クッキーの出来は「いまひとつ」だったため、「君たちがやってみないか」と若い感性に期待を込めた。

蚕を見たことすらない生徒ばかりだったが、「神奈川の養蚕の灯を消したくない。自分たちの研究が100年後の宇宙食につながったら、かっこいい」。同班の16人から、木下周子(のりこ)さん、橘梨穂子さん、安藤健杜さんの2年生3人が立ち上がった。

3月末に蚕が繭を作りやすくするための用具「回転まぶし」を落合さんから譲り受け、成育場所などの助言を受けた。5月末に約400匹の卵がふ化。どんどん大きくなる姿に「かわいい」と夢中になった。

骨を折ったのは旺盛な食欲。ごみ袋がいっぱいになるほどの桑の葉が1日に必要になるが、雨の日や土日も含め、校内の桑畑で葉の収穫を欠かさなかった。

6月末に繭からさなぎを取り出し、加工法を研究。エビに近い味を生かし、うるち米に刻んださなぎを練り込んで焼いた「蚕せんべい」が生まれた。残った繭は顔のイラストを描いてキーホルダーに加工した。

28日に生徒からせんべいを手渡された落合さんは、新たな蚕の可能性に「おいしいよ」と喜んだ。山下さんは「火星での効率的な食料自給を考えることは、地球の食料問題の解決のヒントになる」と取り組みを評価している。

生徒たちは秋にも再び挑戦する。「せんべいの味は改良する必要があるし、ほかの食べ方も追究したい。新しく蚕を食べる文化が広まれば、養蚕の復興につながる」と意欲的だ。

生徒たちは30日、一般公開中の宇宙機構相模原キャンパス(相模原市中央区)でこれまでの活動を発表する。発表は午前10時から午後4時まで。


県内の養蚕業

生糸の輸出拠点になった横浜港の開港で急速に拡大し、明治期には4万戸を超えた記録も残る。1957年には戦後最高の8769戸を数えたが、輸入生糸の増加や国の減反政策に押されるなどして次第に減少。2011年度の国からの助成金廃止を受け、10年秋の出荷を最後に残っていた全12戸が廃業した。

出典:カナロコ