よし、じゃあまずは基礎中の基礎、三段論法から始めるか
<R>
興味ないお
<N>
あのさぁ…
三段論法は政治関連のみならず国語、数学、物理、化学、経済学、心理学とかあらゆる生活の役に立つ科学の大元なんだから知っといて損はしないぞ?
<R>
知らなくても損しないしやる夫はただ他人の作る科学の恩恵を受けるだけでいいお
<N>
はぁ…
そう言うのもありと言えばありだが、なんせ世の中には、まさに基礎である三段論法も分からずに議論をしようとする連中がいる
そう言うのを減らすためにこの講座をやってんだぞ
だったら議論したくてウズウズしてる他の奴を呼んでこればいいんだお!
やる夫はこんな面倒なの嫌いだお!
お前は何か勘違いをしているようだな
え?
<N>
モルモットには拒否権なんかねぇんだよオラァ!
<N>
例えば友達と雑談をしているとき、つまり話し合ってるときに、なんとなくこれは「議論」だ!と思うようなことをするのは珍しいんじゃないかな
<R>
<R>
やる夫に友達なんていないお
<N>
…
兎に角、話し合いの中にも議論であるものとそうでないものがある、と感じられるだろ
雑談はみんなで楽しみたいからするんだろ
だけど議論は楽しいイメージはあまりないだろ
<R>
確かに
楽しくないのは嫌いだお
<N>
…議論は楽しくないから人気は無い
でも楽しいことだけが世の中じゃないだろ
嫌でも知るべきこともやらなきゃいけないこともある
<R>
やだお!やだお!
いいから黙って聞け
<N>
…先に議論と雑談がどう違うのかをサクッと述べちまおうか
非常に簡単、議論は何が正しいかを探すこと
三段論法はそのためのマナーってとこかな
黒板にまとめるぞ
<R>
正しいものを決める?
どういうことだお
<N>
例えば数学で証明問題とかがあるだろ
あんな感じだ
<R>
スポンジ脳でも分かるんじゃないのかお
<N>
数学の問題が難しいのは公式を覚えてなかったり計算力が貧弱だったりするからだ
おとなしく問題数をこなして鍛えろ
…ともかく三段論法の練習的な意味で簡単な問題を黒板に書いてみようか