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さて、退院が延期となり、いまだに入院治療中です。といっても3回の食事にあわせてステロイド剤のプレドニンを中心に6種類の薬を飲んで過ごしているだけですが。。。

 

そういえば、私がたまたまがんに関する情報や書籍を当たっているせいかもしれませんが、加えて、例えば料理系YouTubeをみても、『腸活』といった単語、あるいは『腸内環境を整えるための食事』の重要性といったことが多く出てきます。

 

腸で栄養素は私たちの体に吸収されるでしょうから、腸内環境を整えることが栄養をちゃんと体が吸収してくれ、そして体の栄養バランスが整ってくるというのは判るような気がします。結果、体全体の抵抗力が上がって、それが健康増進につながるというのも判る気はしますが、その背景につきちょっと調べてみました。

 

まず、異物やウィルスが外部から入ってきたときにやっつける免疫細胞ですが、私たちの小腸には約50%、大腸には20%くらい、すなわち小腸と大腸を合わせると実に約70%もの免疫細胞が存在しているそうです。私はこれまで免疫細胞はリンパとか血液中に存在するものと思っていましたが、これらリンパと血液中、また脾臓に残りの約30%が存在しているようです。

 

ちなみに免疫細胞自体は、すべて骨髄で作られます。骨髄は骨の内部にあるスポンジ状の組織で、造血幹細胞が存在し、これがさまざまな免疫細胞に分化していくそうです。また、がんをたたくのはT細胞(キラーT細胞)ですが、このT細胞だけは胸腺(胸骨の後ろ、心臓の前面から上部に位置)まで移動して成熟していくそうです。

 

それでは、どうして腸に70%もの免疫細胞が存在しているかですが、これは病原体などの有害物質を飲み込んだ場合、最初に戦う場所が腸(小腸)だということのようです。口、食道、胃とかありますが、ここは比較的速やかに通過する、さらに胃は強烈な胃酸がでています。そのため、外部からの病原体と戦うフロントラインはやはり小腸になるようです。腸は『内なる外』、と呼ばれるゆえんのようです。

 

ちなみに、小腸を広げると約200平方m、すなわちテニスコート一面に相当します(あまり、想像したくないですが)。小腸の内壁には無数の小突起やシワがあり、それが広げたときの面積を大きくしています。したがい、この広い面積を縦横にカバーして病原体などと戦うために、私たちの体の中の免疫細胞の約半分くらいが小腸には存在しているとのことです。

 

そして、腸には膨大な量の腸内細菌が存在し、これが免疫機能をサポートしているようです。すなわち、腸内細菌と免疫細胞は別のものですね。腸内細菌は腸内に生息する微生物で、消化や栄養吸収、免疫機能のサポートなどに関与しています。一方、免疫細胞は、これまでもがんに関係して述べてきましたが、体内の免疫システムの一部で、病原体などをたたく役割を果たしています。

 

ちなみに、人間の腸内には、約100兆から1000兆個の腸内細菌が存在しているようです。この数はすごいですね。。。。私たち人間の細胞は約37兆個ありますが、少なくともその3倍くらいの腸内細菌が私たちのお腹の中にいるのですね。。。。感じることはできませんが、何となく驚異の人体ですね。

 

腸内細菌は消化や栄養吸収のサポートといった役割を担っていることは当然ですが、この腸内細菌と免疫細胞は密接に関係しており、腸内細菌が免疫細胞の機能を調節や支援しているということですね。なお、この分野は、近年のPCの発達に伴い、例えばスパコンなどを使わなくとも大学や医療機関の研究室などで多くの分析・解析ができるようになったことが近年の研究を大きく進めているようです。

 

まとめますと、両者-腸内細菌と免疫細胞-の相互作用が、健康な免疫システムの維持に重要になるということでしょうね。結果、腸内環境を整えることが、いい腸内細菌(いわゆる善玉菌)を増やし、その活動を促進し、それが免疫システムを改善・向上させるということのようです。

 

それでは、いい腸内細菌(善玉菌)を増やし、その集合体である腸内フローラを改善する方法ですが、これはもう皆さんご存じように、1)発酵食品-味噌、納豆、キムチ、ヨーグルト等-を摂取する、2)善玉菌のエサとなる食物繊維-野菜、果物、全粒穀物、豆類等-を摂る、3)バランスの取れた食事、4)適度な運動、5)十分な睡眠とストレス管理、といったところですね。

 

それでは、本日もよい日でありますように!