こんばんは!

昨日は当直明けということで、力尽きてしまいブログを投稿できませんでしたガーン

今日からは、毎日で!ニヤリ

 

今回は、病棟や救急外来でよく使用される吐き気止めについてです。

 

まずは嘔吐をするまでのメカニズムに関して簡単に↓↓↓

 

VC:嘔吐中枢(延髄網様体に存在)

CTZ:科学受容器引き金帯(第4脳室底部に存在)

様々な要因の入力で嘔吐が引き起こされる。

また、その際にいくつかの受容体刺激を経て、下流へ伝わることが分かる。

このそれぞれの受容体を拮抗することで吐き気を抑制するという発想だ。

 

ここで病棟で頻回に使用される具体的な薬剤は、以下の通り。

 

ドパミンD2受容体拮抗薬

ドンペリドン(ナウゼリン®)内服

メトクロプラミド(プリンペラン®) 内服、点滴

2つの作用が同時にあり、

ドパミンがCTZや消化管のD2受容体に結合するのを阻害し、嘔吐を抑制

上部消化管のD2受容体に対する拮抗作用によりアセチルコリン遊離を促進→消化管運動亢進→消化管内容物の停滞を改善→制吐

 

ドパミンとプロラクチンの関係↓↓↓

副作用:錐体外路障害 高プロラクチン血症(乳汁分泌、女性化乳房、無月経) 下痢

禁忌:器質的閉塞 プロラクチノーマ

 

ヒスタミンH1受容体拮抗薬

とくに第一世代H1受容体拮抗薬は血液脳関門を通過しやすく、また、抗コリン作用による嘔吐抑制作用を持つ

ヒドロキシジン(アタラックスP®)内服 点滴

ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン合剤(トラベルミン®)内服 点滴

抗コリン作用を持つので、

禁忌:緑内障、前立腺肥大

副作用:眠気 口渇

 

他に、セロトニン5-HT3受容体拮抗薬ニューロキニン1(NK1)受容体拮抗薬が存在

これらは、抗がん剤の際の悪心・嘔吐に対する予防又は治療に用いられる。(あんまり使ったことがないので割愛します)

 

 

今回は、吐き気止めについてでした。

例えば、腸閉塞に対して、腸管の動きを亢進することで嘔気を抑えるようなプリンペランが禁忌になることは、いい復習となりました。

 

実は、明後日から夏休みです。土日を含めて5連休口笛

ゆっくり休みますウインク

 

終わり。