高城+横山+指原




ドラマや映画でちょっとHなシーンがあったとき

やたらと過剰に反応する人っていますよね。

今、指原の左隣でドラマを見ている人がまさにそのタイプである模様。


「…あかんやん、これ。あかんって。」


ブツブツと呟き、濡れ場(?)が映し出されているテレビから

目をそらし俯く横山。

そういえば彼女はあまり下ネタが得意ではないと言っていた気がする。

…しかし、そこまでエロいかねこの場面。

ここでダメならこの先もっとアウトですよ?

まぁなんだかんだで面白いのでしばらく横山の様子を見届け

ふとこの部屋にいるもうひとりの人物を思いだし

横山の左隣にいるあきちゃに目をやった。

彼女はお酒を片手にニヤニヤしながら

ドラマではなく横山の方をガン見している。

かなり酔っ払っているらしく今にも何かしでかしそうだ。

目が合うとなんか怖いので、ドラマの方に戻ることにしよう。



「…うぇっ!あ、あきちゃさん!?」

見始めて一分もしないうちに横山から奇声が上がった。

何事かと思い再びそちらをうかがうと

なんとあきちゃが横山を後ろから羽交い締めにしていた!


「…ねぇ由依ちゃん、なんでずっと下むいてたのぉ?」

「へっ、い、いやだって…」

「…興奮してたのかなぁ?」

「し、してませ…ひゃっ」


あきちゃが横山の耳にフッと息を吹きかけると

横山はビクッと反応し、じたばたと暴れだした。


「…は、離してください!!」

「だーめっ。逃げようとしても無駄だよ。」


圧倒的に有利な体勢であるあきちゃは全く動じない。

勝目がないことを察したらしく

動かなくなった横山が落ち着くのを見計らい

彼女のうなじに顔をうずめている。



…なにこれ、こういうプレイなんですか?

ドラマよりもエロいんですけど。

でも二人が付き合っているという話は聞いたことないし…

横山めっちゃ泣きそうな顔しながらハァハァ言っとるし…

横山すっげーエロいよ、横山。

…これは助けるべきなのか、黙って見ているべきなのか。


「さ、指原さん!…た、すけて!」

あきちゃの手が横山の服の中に侵入し始めた頃

ようやく指原にSOSがきた。

やっぱ助けるべきだったのかい!

とりあえずあきちゃの腕を掴んでこちらに気を引かせる。


「あきちゃ、横山嫌がってるからやめなよー。」

「…あれ、さっしーいたの!?」



なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ…!!

何時間も前からずっと一緒にいるやろぉぉぉ!!


「あの、高城さん本気っすか?」

「あー、全然気付かなかった!そういえば今日3人だったっけ~。」


…マジらしい。

いや、凹むわー。



「…あのぉ、とりあえず離してもらっていいですか?」

「あ、ごめんね由依ちゃん。」

「とゆーか、指原さんがいなかったらこのまま続けてたんですか?」

「うん、多分無理やり最後まで!」



…横山の顔からサーっと血の気が引く。

そりゃそうだ、指原も正直ドン引きだわ、いろんな意味で。


「えー、つまりあきちゃさんはわたしのこと、その、好きなんですか?」

「当たり前じゃない!だってわたし由依ちゃんに告白したじゃん。」

「「へっ!?」」

「あの雨の日に、体育倉庫に呼び出して。

由依ちゃんOKくれたじゃないの~。」


…それ、今見てたドラマの中の話じゃね?

酔っ払ったあきちゃの脳内が

リアルと混同して意味のわからないことになっているのか。


…いや、待てよ。それとも本当にリアルであった事なのかっ!?

つまりここまで全て予定通りのプレイってことなのかぁぁ!!?



「横山、ちょっと。」

「わ、わたし告白なんて受けてへんしOKもしてませんからね!

指原さん信じてください!ほんまですよぉ!」


真っ青な顔をした横山が必死に訴えかけてくる。

こりゃマジっぽい。まぁ当然っちゃ当然か。


「わかったわかった。落ち着けって。

あきちゃは酔っ払っていろいろごっちゃになってるんだな、これは。」

「…なるほど、どうりでお酒臭いと思ったんですよ。

それで、どうしたらいいんでしょうか。

あきちゃさんの中ではわたしと付き合ってることになってるみたいですよ。」

「いや心配しなくても寝れば忘れるんじゃないかな、あきちゃだし。」

「そう、ですかね。わかりました。

じゃあわたし布団敷いてくるのであきちゃさんをよろしくお願いします。」

「うん、了解。」



横山がせっせと敷いた布団にうまいことあきちゃを誘導し

横にするとあっという間に彼女の寝息が聞こえてきた。


「…良かった、これで一安心だ。」

「…みたいですね。

指原さんありがとうございます。ほんま助かりましたわ。」

「どういたしまして。横山ももう寝なよ。

なんか顔が恐ろしいほどげっそりしてるし。」

「はい、そうさせてもらいますね…。」


疲弊しきった顔で苦笑いをする横山に布団を敷いてやって寝かしつけ

一段落してから付けっぱなしのテレビに目をやると

見ていたドラマのエンドロールが流れている。

あー、終わっちゃったよ。もうどんな話かも覚えてないや。

録画してあるから見ようと思えば今すぐ見れるけど…


さすがにそんな元気は余っていないので

ひとり寂しくニュース番組を見ることにした。