3連勝で頂点 2勝吉川MVP
チャンピオンシップ(CS)は3日、佐世保球場で長崎St―高知FDの第3戦を行い、連勝で王手をかけていた高知が3―1で長崎を下し、3連勝で4年ぶり2度目の頂点に立った。CSを制しての年間王者獲得は初めて。CS最優秀選手には第1、3戦で完投勝利を挙げた高知の吉川岳投手、優秀選手には3試合計6打点の古卿大知選手が選ばれた。
ホーム連勝で敵地に乗り込んだ高知は二回、5番中村の左越え本塁打で先制すると、四回には中村、梶田の連続二塁打で2点目。2―1の八回には西本、古卿の連続長短打で再び3―1とリードを広げた。先発吉川は6安打完投。中盤以降は制球を乱したが、粘りの投球で六回の1失点以外、長崎打線に反撃を許さなかった。
優勝セレモニーでは、リーグの鍵山誠理事長から、高知の定岡智秋監督に優勝カップと賞状が手渡された。
高知からも60人
FDファン約60人が、はるばる佐世保に駆け付け、ナインとともに「やったぞ!」と、喜びを分かち合った。三塁側を除く内野席は長崎の大応援団で埋め尽くされたが、三塁側スタンドには「優勝」の横断幕が掲げられた。 最終回。最後の打者が三塁ゴロに倒れると、スタンドは涙と笑顔に包まれた。車で9時間かけて長崎入りした石塚秀一(57)、千代(57)夫妻=高知市=も「地域の催しにも参加して、高知に密着してくれる。一人一人の一生懸命な姿が好き」とナインの健闘をたたえた。
■長崎(前期優勝)―高知(後期優勝)(3日・高知3勝、18時、佐世保、1420人)
[勝]吉川2試合2勝
[敗]酒井2試合2敗
▽本塁打 中村1号①(高)
▽二塁打 中村、梶田、古卿▽犠打 飯田▽盗塁 山伸▽失策 山伸▽捕逸 吉川2、飯田
▽試合時間 3時間7分
新旧の力かみ合う
最後の打者を内野ゴロに仕留めると、マウンド上の吉川は「よっしゃーっ」。雄叫びを挙げ、両腕を高々と突き上げた。しかし、それも一瞬。赤と黒のユニホームが歓喜の輪の中で一つになり、立役者の姿は見えなくなった。
第1戦完投のエースは、一回からバットをへし折るなど、気迫十分の投球。ヒットは許しながらも要所を締め、ゼロを並べていく。
打線も二回に早々と援護点。5番中村が低めの内角直球をたたくと、打球は弾丸ライナーで左翼スタンドへ。四回には中村、梶田の連続長打で追加点。ともに初年度から在籍する中村、梶田は「吉川を助けたいだけだった」と振り返る。
しかし、四回。好調の吉川にアクシデント。先頭打者の投直で右足を負傷。踏ん張りが利かなくなった。六回には2死から2四球と安打で1点差に迫られたが「絶対に相手より先に下りない」。気持ちをボールに乗せてピンチを切り抜けた。
23歳のエースの姿に、再びベテランが燃えた。八回1死二塁で、古卿が左翼線に値千金の適時打。百戦錬磨の職人が、エースの頑張りに応えて見せた。
24日から独立リーグ王座決定戦が始まる。「僕を育ててくれた仲間に、もっと恩返しがしたい」。ボールに誓うエースの背中が、また一つ大きく見えた。
[高知新聞 ]
FD4年ぶり年間王者
高知、待ちに待った王座奪還―。四国・九州アイランドリーグの年間総合王者を決めるチャンピオンシップ(CS)第3戦は3日夜、長崎県の佐世保球場で行われ、後期優勝の高知ファイティングドッグス(FD)が前期優勝の長崎セインツ(St)を3―1で破り、3連勝。リーグ初年度の2005年以来、4年ぶり2度目のリーグ優勝を果たした。
高知FDはホームで行われた先月26、27日の第1、2戦に連勝。優勝に王手をかけて乗り込んだ敵地での第3戦は2日、雨で1日延期された。
しかし、3日の試合も勢いはそのまま。二回に中村龍央選手の本塁打、四回に梶田宙選手の適時打などで序盤から先手を奪い、先発吉川岳投手が6安打完投。長崎の反撃を六回の1点だけに抑え、一気に優勝を決めた。
高知は24日から始まるBCリーグ優勝チームとのグランドチャンピオンシップ(5回戦制)で、初の独立リーグ王者を狙う。
[高知新聞 ]


