FD巨人に0―3
四国・九州アイランドリーグ(IL)の高知FDと読売ジャイアンツ2軍の交流戦が5日、高知球場で行われた。高知FDは投手陣が踏ん張ったが、得点が奪えず0―3で敗れた。
FDは先発吉川が三回まで、打者11人に1安打1四球で三塁を踏ませなかった。2番手山中(伊野商高出)も四、五回を3人ずつで抑えたが六回、伊集院、橋本に連続本塁打を浴びて2失点。続いて登板したジョン、山隈は無失点だったが九回、伊代野は失策絡みで1点を失った。
打線は巨人投手陣の速球を攻めあぐみ、ヒットは二回にカラバイヨが打った二塁打1本のみ。ホームが遠かった。
先発吉川が好投
前日の香川OG戦でヒット11本を放ったヤング・ジャイアンツ相手に先発吉川が好投。3回を1安打無失点に抑え、佐伯投手コーチは「満点の投球」と褒めた。
相手先発、左腕辻内の150㌔を超す速球と比べれば、球速は及ばなかったが、低めに丁寧に球を集めた。吉川は「コントロールはあまり良くなかった」と振り返ったが、要所でのスライダーが効果的で、巨人打線に的を絞らせなかった。
「変則的なフォームで球持ちがよく、打ちにくかった」と巨人の岡崎2軍監督。これで6月のオリックス2軍戦から、NPB(日本プロ野球組織)相手に無失点を続けている。
「(NPB戦では)相手が大きいので、逆に投げやすい」と吉川。どんな打者にも逃げずに立ち向かう姿勢が頼もしい。正念場の後期に向けて、弾みがついた。
交流の意義強調
シーズン中に巨人2軍がILチームと交流戦を行うのは今年で4年目。
岡崎2軍監督は「打球に飛び込んだりと、球際のプレーに執念を感じる。レベルが毎年上がってきている。NPBもILも日本球界を支える点では対等。これからも有意義な試合を続けていきたい」と、交流戦の意義を強調した。
一方、昨年まで香川OGに在籍していた勝呂コーチは、「選手同士を比べれば、体格面で明確な差がある。この差をどう埋めていくかだ」と、基礎体力面での課題を指摘した。
■交流戦
▽本塁打 伊集院(山中)橋本(山中)▽二塁打 カラバイヨ▽盗塁 大田▽失策 藤村、大田、大西▽暴投 吉川▽捕逸 藤嶋▽与死球 辻内(古卿)
▽試合時間 2時間57分
[高知新聞 ]
0705 G2軍交流戦@高知
公式記録から推測すると・・・
9回表 G2-0高知 (投)山隈→伊代野
【大田】○◎● 捕手後逸による振り逃げ (無死1塁)
【田中】○ 二ゴロ進塁 (1死2塁)
【加冶前】●●大田三盗(1死3塁) 三ゴロ送球エラーで大田生還(3-0、1死1塁)
【山本】△○● 投直1-3併殺
高知FDの継投
吉川(3回) ●山中(2.・1/3回 失点2自責2) ジェン(1・ 2/3回) 山隈(1回) 伊代野(1回 失点1自責0)
FDのピッチャー陣はジャイ相手に頑張ったと思いますが(本塁打2を含む被安打6・失点3)
打線が・・・ カラバイヨの中越え二塁打だけっていうのは寂しいネ![]()
お疲れさまでした![]()
高知FD 後期白星発進
4日、高知球場などで2試合が行われ、後期シーズンが開幕。高知FDは徳島ISに5―0で快勝し、前期優勝の長崎Stも9―2で愛媛MPを下し、ともに白星スタートとなった。
高知は先発野原が、六回2死まで徳島に二塁も踏ませず、8回を5安打無失点の好投。抑えの伊代野は3安打を打たれたが、併殺などでしのぎ得点を許さなかった。打線はつながりを欠いていたが、2―0の八回2死満塁から、4番カラバイヨの走者一掃の二塁打で突き放した。
長崎は初回に先制すると、三回には相手失策に付け込み、末次、根鈴の2長打で一挙5得点。終盤も効果的に加点した。愛媛は長崎と同じ9安打ながら2併殺など、チャンスで1本出なかった。
■高知―徳島1回戦(4日・高知1勝、14時、高知市営、321人)
[勝]野原20試合8勝6敗
[敗]平野13試合4勝5敗1S
▽二塁打 飯田、カラバイヨ、鄭▽犠打 ハラム▽盗塁 山伸▽失策 岡崎、カラバイヨ▽与死球野原(荒張)
▽試合時間 2時間45分
[高知新聞 ]