カップの金継ぎが上手くいったので、
次に、江戸時代前期の硯箱の修復を金継ぎの技法で行なった。
硯箱の上蓋の左端の漆が少し剥げて、木地が見えていたところを漆で固め、
その上の凹凸を紙粘土で、修復して、滑らかにし、乾燥させて、
その上を、漆に金粉を混ぜて、修復場所に刷毛で塗って出来上がり。
漆に金粉をやや多めにしたら、金ピカになると思ったら、
古色な深みのある金色となって、結果的にすごく良かった。
漆器の修復は、工程が多かったため1週間ほどかかった。
かかった時間の殆どは、紙粘土と漆の乾燥時間であった。
結果は、満足できる出来栄えで、また、機会あれば挑戦したいです。
上蓋の左端が、わずかに漆が剥げていた。
硯の周りと左側の花は、芍薬(シャクヤク)
硯箱の蓋の内側、同じく芍薬の花が見られる
硯箱の上蓋の表側
にほんブログ村