天使
9月5日 一人の天使が天に召された
13年と9か月
ぼくのそばで笑い続けてくれてた 天使が
13年前 中学を卒業し高校生になるぼくの前に君が現れた
ヨークシャテリアにしては大きくたくましく
ダックスか?って見間違えるほどの大きな体と、鼻と同じサイズのクリンとした大きな目でぼくをみてた
かわいくてかわいくて
妹みたいにかわいがってたな
何があってもぼくの味方で
悲しい時も苦しい時もずっと君はそばにいてくれた
大きな愛情に包まれてたのはぼくの方やったんよ
大学は地元を離れて
でも、いつも会いたくなって帰ってきてたな
君の笑顔に触れるたびに優しさと元気をもらってた
笑顔ってのはおかしい表現かもしれんけど
いつも優しく笑ってるような顔やったな
ぼくのすべてを知ってるのは君やったんやろうな
それが11歳12歳ころから体調悪くして
ずっと心臓の薬飲んでたね
おねしょもするようになった
でも、まだまだ元気で
食いしん坊で
別れなんて微塵も感じさせへんかったんや
2009年9月5日
また離れて暮らしてるぼくに1通のメールが
おとんから
君が具合が悪いとゆうメール
その日の夕方に帰ろうと思ってたぼくには
仕事が終わるまでどーすることもできんかった
でも
君は賢いから
待っててくれたんや
ぼくが仕事終わって病院にかけつけたら
君はもう起き上がることも困難やのに顔こっち向けてくれた
君が大好きやったおかんには
「つれてかえって」って言わんばかりにしがみついてたね
呼吸器つけたまま
みんなで悩んで
このまま楽にさせてあげたほうがいいとか色々悩んで
でも、
奇跡信じて家にみんなで一緒に帰ったね
家に着くと落ち着いたかのように
寝てたけど、
そのままちょっと苦しんで逝ってしまった
みんなで言ってたんよ
君は賢いからこの日を選んで
みんなに送り出してもらえるこの日を選んだって
最後の最期までみんなのことを考えたこの日やったってこと
次の日はお別れをしたね
ありがとうって
みんなでいっぱい君にありがとうを言ってお別れした
だから
天国で
いっぱい遊びながら
いっぱい好きなもの食べながら
いっぱい寝ながら
ゆっくり休んでな
ありがとう
この言葉しかないけど
ぼくは生きる
君に笑われないよう
必死に生きる
君が最期まで望みを捨てずに生きてたように
がんばるよ
ありがとう
愛してるよ
