北朝鮮の朝鮮中央放送は19日、金正日総書記(69)が17日に過労のため、現地指導に向かう電車の中で死亡したと報じた。北朝鮮では17~29日を追悼期間とし、28日に国葬を、翌29日に中央追悼大会を行う予定であり、外国の弔問団は受け付けないとしている。
 韓国政府は19日に総書記死亡の速報を受けて、緊急時の対応体制に突入することを発表した。韓国軍合同参謀本部も、死亡が伝えられるとすぐに全軍非常警戒態勢に突入した。現在韓国は北朝鮮の監視を強化し、米国や日本との緊密な連携を続けると発表している。

$中東アジア通信社

【コラム】韓国の緊張
 金正日総書記の死亡により、韓国に緊張が走っている。警戒レベルを現在の4段階から3段階へ引き上げることが検討され、軍も非常警戒態勢に突入した。
 韓国がこれほどまでに警戒するのは、総書記の死亡を好機とみたクーデターや難民の発生を懸念しているからだ。北朝鮮の軍が反旗を翻したり、国境付近に大量の脱北民が押し寄せた場合、韓国に飛び火しかねないため、現在は国境付近の警備が通常より強化されている。