昭和2年?出版の外交及外交史研究 140p
註十一 華府〔ワシントン〕会議に於て我幣原全権は、今回の門戸開放に関する提案はジョン・へーの提議と異り或意味に於て門戸開放主義に新定義を輿ふるものなるやを述ぶるや、〔議長/米国務長官〕ヒューズは一八九九年のへー公文及一九〇八年の高平ルート協約等を引用して、今回の提案は敢て従来の門戸開放主義と別異のものにあらず(not ...... a new statement)と述べた。 米国人は、何々主義と云ふ名称は一つであっても、随時随所に随意の解釋適用を試みんとする癖を持って居る、モンロー主義と云ひ門戸開放主義と云ひ共に其例證である。