村上春樹さんの最新長編、『騎士団長殺し』、読了しました。
まだ、1回しか読んでないのですが、感想を一言で言うなら…「とっても面白い!!!」です。
ぱんだは『1Q84』より好きだなぁ。
今までの作品(長編・短編)の要素を含みながら、さらに深みのある作品となっています。
村上春樹さんの世界では「あちら側」というこの世ではない世界、を描くとき、今まではどうしても抽象的な表現が多かったと思うのですが、それが『騎士団長殺し』では非常に具体的です。具体的過ぎて「えっ!?」となる人もいるとは思いますが、その克明な描写はやはり素晴らしいです。
また、主人公の成長がすごいです。
「責任」というのがたとえば『海辺のカフカ』でも重要なテーマでしたが、その責任の取り方が、今までは最終的にはどこか他人任せだったようにも感じられるところがありました。
しかし、今回はもう・・・フルです。
自分自身で血を流し、責任を持って何かの血を流させるのです。
いつもの村上さんの言い回し(Amazonレビューで『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』で星1つのレビューを書いたドリーさんの言う「オシャンティーさ」=要するに気障な表現)や「やれやれ」成分はとても控えめですので、村上春樹はちょっと・・・という方も、ぜひ手に取ってみるといいのではないでしょうか。
村上春樹さんの中でも最高傑作なのではないかと思います。深いながらも面白い作品です。
ついでに言うと第1部の150ページあたりから急速に物語が展開するので、そこまで来たら、ジェットコースターのように最後まであっというまだと思います。
そして、最後には「あの日」のことへの言及があります。
村上春樹さんのメッセージをぜひ受け取ってください。