こんばんは。
これから何回かに分けて、村上春樹さんの中編小説「アフター・ダーク」について書こうかなと思います。
「アフター・ダーク」というタイトルは「ファイブスポット・アフター・ダーク」という曲から取られています。
https://www.youtube.com/watch?v=_BlHRPXPx-4
この曲が高橋がトロンボーンを始めたきっかけになるんですね。
しかし、高橋がトロンボーンという楽器を演奏することには他にも意味があると考えられそうです。
トロンボーンという楽器は15世紀半ばに発明されて以来、教会音楽に多く用いられ、神を象徴する楽器として使われたそうです(モーツァルトの「レクイエム」の最後の審判としてのトロンボーンのソロなど)。
また、トロンボーンは古くはフランス語では「剣を引き出す」という名前を持っていたそうです。
スライドの部分を剣に見立てていたようです。
つまり、トロンボーン=剣であり、高橋は剣を持っている=戦いの準備がある、という風に読めるかもしれません。