跡部王国報道部

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舞台・若手俳優さん好きが集まったインカレサークル『跡部王国』のメンバーが、観劇した舞台・参加したイベントの感想やレポを書くためのブログです。

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4/19マチネ、「殺人鬼フジコの衝動」をみてきました。

!!!ネタバレ注意!!!






まず演出について、照明と音楽の使い方がかわいくて気味悪くてすごく好きだった。舞台の根源的な楽しさ、映画との差異が現れていたと思う。

そして新垣里沙の演技、元モー娘。ということで、アイドルだしたいしたことないだろうとタカを括っていたがそんなことはなく。憑依型の女優だった。出番は少なかったが村田充の存在感と気持ちの悪さがまた最高だった。


そしてストーリー、脚本等に対し思ったことをつらつらと書いていきます。筋書きは書いたり書かなかったり、詳しく知りたい方は是非DVDをみていただければ。
受け継がれた業(カルマ)から逃れられなかった美しく悲しい女の母娘三代に渡る物語。
まず第一部、一家惨殺事件後の転校先の小学校での話。ただ「幸せ」に生きたかっただけのフジコがどのようにして殺人鬼となってしまったのかが伝わってきた。連続殺人犯という設定から、「どうせ殺人動機なんかあってないようなものなんだろう」と思っていたが、主演・新垣里沙の役に憑依されたかのような演技、リアルさを追求したイジメの描写から動機を理解するだけではなく感情移入までもしてしまうほどだった。フジコにとって殺人自体が目的へとすり替わっていくことなく、殺人は常に手段であった。その後の殺人すべて通じる「幸せを邪魔する者は排除する」という動機は純粋で、悲痛で、筋が通っていて美しいと思った。あと村田充の役が超キモい。
そして第二部、成長したフジコが高校を卒業し保険のセールスパーソンになる。仕事は上手くいかず、ヒモ男に貢ぐ毎日。フジコの彼氏であるヒモバンドマンを演じたのは藤田玲。このヒモ野郎がとにかくかわいかった。バンドをやってはいるが売れず、フジコに金をせびり、暴力を振るうとにかくクズなのにどうしてこんなに憎めないのだろうか。そしてこのヒモ野郎、なんとフジコの友人のアンナと浮気をする。まぁ~~このアンナが!アンナが!死ぬほどムカつく!最終的に「フジコとの友情をとるわ」とヒモ男と別れようとするも、逆上したヒモ男に殺される。ここからのフジコの美しさは筆舌尽くし難い。「わたしのかわいい男の子」と、ヒモ男を庇い淡々と、そして楽しそうに(ヒモ男を守れるのが嬉しいのだろう)死体を解体するフジコの狂気的で倒錯的な美しさ、どこまでも愛を貫く純粋な美しさは最高だった。そしてみつぅが死んでしまった。
そして第三部。整形を繰り返し完璧な美貌を手に入れたフジコ29歳、クラブに勤務しなんやかんやある。どうやっても、なんど人生を再スタートしても、つきまとう死と母の影に狂っていくフジコ。娘は結局母のようにしか生きられず、業から逃れることはできなかった。
そして、フジコの娘であるサキコがクラスメイトを殺したところで一度幕が閉じる。


この先は是非、DVDの視聴をオススメしたいのでDVD販売サイトのURLを貼って締めたいと思います。
この感想の中で伏せている人物がひとり、この後の展開で重要な役割を果たします。DVDにてご確認ください。最後のどんでん返し、最高におもしろくて、後味が悪いですよ。
殺人鬼フジコの衝動公式