放課後の公園修行
方デイ難民となっていた小学校低学年時代。1,2年生は平日1回のみ、3年生からは1日増えて平日2回のデイ利用になりましたが、残り3日の放課後をどう過ごすか。方デイを確保できず、児童館や放課後学童クラブでも遊ぶ事が出来ない障害児の放課後の選択肢は、基本、親が外に連れ出すか、家で過ごすかの2択になります。という訳で、基本下校後は公園に連れて行っていました。しかし、1,2年生頃までは他の幼児に混ざっても体格的に違和感が無かったのですが、成長に伴い幼稚園生以下の小さい子供等の間に入っていき、ブランコに乗りたがる長男は徐々に浮いた存在になっていきました。しかも、自分で漕げないので押す人(私)必須で、他の幼児達の「何でこのお兄ちゃん大きいのに自分で漕げないの〜」という視線がグサグサ刺さる。勿論小学生達も遊んでいますが、そちらのチームに混ざって遊具に登ればど真ん中で寝っ転がり、うんていの上ではスナフキンになっているので常に渋滞の原因に。私は下から必死に声掛けをしていましたが、時にはよじ登って行って引っ張り起こし、滞留した子供達の冷たい視線を浴びながら「ごめんね」と謝る。子供の視線って、正直なので結構残酷です。わざと砂利を口に入れてしまう事も多く、気づくと口の周りが砂だらけ。突然大声を出して公園中の注目を集める事や、公園から飛び出して行く可能性も有る為(そういう時はすごく早い!)常に動向を見張っていなければならないので一時も気を抜く事はできません。お喋りに花を咲かせる周りのお母さん達とは明らかに異質な存在だったと思います。長男がプチパニックになって大声を出した時、ベンチに座っていた初老の男性に「うるせーガキだな!!」と叫ばれた事も有りました。正直「あんたもうるせーよ!!!」と心の中で思いましたが、グッと堪えて急いで自転車に長男を乗せて帰りました。放課後の公園タイムは、まるで修行のような時間でした。しかしそれでも公園に行けば多少は時間が潰せますが、雨だと家にいるしかなく、部屋の隅に座っているだけの長男を見ていると何だかとても不憫に感じました。小学生になった2歳下の次男は、徐々に私の付き添い無しで友達と児童館や公園に行って遊ぶようになり、自分の世界を広げつつ有りました。それがどんなにか素晴らしい事かと、長男と次男の2人を見ていると改めて感じました。中学生になった現在は、積極的に公園に行く事は無くなりました。でもブランコは今でも大好きな長男。たまに乗せてあげたいなと思いますが、行くとしたら、雨が降る直前か、日が暮れる直前。笑誰もいないような時間を狙って、時々大好きなブランコを満喫しています。