施設での生活にも慣れてきた母でしたが…
面会や差し入れに行く度に
⚪︎私の財布持って来て
⚪︎貸したお金返して
⚪︎宗教の集まりに行く
など認知症の症状での言動が増えて行きました。
勿論、お金は借りてませんし無理な事ばかりなのですが…。
認知症の人に否定をする事は絶対に駄目な対応なので、やんわりと穏やかに説明をします。
ですが、母は激怒して怒りを全て私に向けて来ました。
介護職として入居者さんのこのような場面を何回と見て来ましたし、認知症の理解もしていましたが…
認知症は人が身に付けるている自制心や虚栄心が削ぎ落とされ本来のその人の持つ性格が大きく浮き彫りになる場合もありますが…
母の場合は正にソレでした。
性格が変わった訳でもなく気力もあり行動力も衰える事はありませんでした。
パニックを患ってた私には辛く逃げ出したい気持ちにしかなりませんでした
そんな中また救急搬送され今度は軽い脳梗塞との診断で近くの小さな脳外科に入院となりました。
入院すると医療保険の対象になる為、介護施設の手を一旦離れる形となりますので頼れる介護士さんも居ません
入院手続きから準備に追われ毎日のように面会に行く日々が続きました。
この脳外科がまた問題で…
軽度なので動ける母はベット下に足を置いたら音で知らせるマットが設置されたのですが、毎回看護師さんから「何度も言っても降りようとするんです」と言われ…??
最初から認知症患者を受け入れたのに?
と疑問な事が多く
更に、退院予定日を過ぎても理由も説明されず、こちらから説明を申し出たら…
もう退院して良いですよ!って
納得行かないまま無事退院を迎えたのですが、、
当日処方された薬の量を見てびっくり!
こんなに降圧剤が必要?ここまで進んで認知症治療薬?あと何の薬だったかは覚えてませんが…同じくらいの脳梗塞後と高血圧でこんなに多量の服薬をするお年寄りは見た事も無かったので
、、、
今後の月一度の通院は知り合いの居る病院へと考えておりますのでと角が立たないように紹介状とMRI画像をお願いし、評判の良い脳外科を受診しました。
新しい脳外科での検査の結果…何と、「脳梗塞じゃありませんよ!脳梗塞起こした箇所はありません!」って
「虚血性脳疾患です!お年寄りには良くあるんですけど一時的に脳に血液が行きずらくなったんですね〜。そして薬もこんなにいりません。高齢者の血圧こんなに下げたら逆に脳に血液行かなくなりますからね」と…更に「認知症治療薬もご家族がどうしてもと言われるなら出しますが…ここまで進んだら必要ないと思いますよ」って
最終的に薬は半分になり受診も年に一度の検診程度で良いとの事。
病院選びは大切です!そして結果的に本人も家族も振り回されるので、高齢者は万が一体調が悪くなった時の為に良い環境と腕を持つドクターとのパイプを持つべきだという事を身をもって思い知らされました。