昨年の衝撃的な事件以来宗教2世が話題になりました。
養父母は私が小学校前あたりに、ある宗教の信者になっていました。
それが家族の人生を大きく変えました。
気付いた時には父は仲間の方をまとめ講演をする責任ある立場になり、そんな父を誇りに思う母からは常にいい子であるように堅く育てられました。
ここでいういい子とは一般的な感じではなく
宗教的に模範的な子になりなさい。
同級生などの信者以外の友達と遊んではいけない。
この道こそが正しいので辞める事は反逆者となるよ。
反逆者となったら滅ぼされるの!愛する我が子には滅ぼされて欲しくないのよ、わかるでしょ?
などなど…
中には真剣に幼い頃から信仰する子供もいましたが、どちらかというと私は信じてはいなかったようです。
連れて行かれても聞いているフリをして居たのだと思います。
ただ、親の言う事を聞かなきゃ捨てられるかも知れない…漠然とそんな不安を抱えた子供だったと記憶しています
一部で鞭をされた子供もいたとの事ですが、私が居た所は鞭は無くまだ良い方だったのだという事もSNSを通して初めて知りました。
鞭をされてた方々を思うと本当に心が痛みます。
2世の子たちは自分自身で決める事も他と比べる事も出来ずに信仰を強要され従わなければ叱られるのです。
信じられないような事ですが事実です。
洗脳され熱心な両親は宗教活動を一番にするようになり、父は会社を辞め自営業を始め収入が減ったので母もパートに出て、それでも足りずに家まで売ってしまいました。
どんどん貧乏で幸せから遠くなっていった我が家でした。
でも両親だけは幸せそうでしたが…
祖母は孤独感を強めいつも私に愚痴を溢していましたし私も心の中では普通の家の子になりたいと思い続けたまま成長して行きました。
最初は我が子としての真の愛情を注いでくれた両親ですが…いつの間にか宗教というものを通しての曲がった愛情を向ける親へと変身してしまったのです
就職を機に親から逃げる事で宗教からも逃げる事が出来、自由を勝ち取る事が出来ました。
でも、ここから又母からの恨み辛みが続きます。
ここまで育ててやったのに!!
裏切って酷い子だよあんたは!!
お陰でお父さんは責任ある立場を降りたんだよ親不幸者!!
そう怒鳴り泣き散らす母…
そんな19歳の春でした。
数十年の時を経て宗教2世に救いの手が差し伸べられる時が来るなんて…
まだ、ほんの一歩前進ですが、今後ますます改善されて苦しんでいる子供たちが1人でも少なくなる事を切に願って止みません。