あいみょん3rdアルバム収録曲【マシマロ】とは

 

中学生の時から作曲を始め、剥き出しな感情を綴ったストレートな歌詞が話題となっているあいみょん。

 

今回ご紹介する楽曲【マシマロ】は、2020年9月9日にリリースされたあいみょん待望の3rdアルバム『おいしいパスタがあると聞いて』に収録されている楽曲です。


 

白くてふかふかした【マシマロ】は、とっても甘くて子供にも大人にも大人気のスイーツですよね。

 

しかし、あいみょんの世界観の中での【マシマロ】は、ただのスイーツではありません。今回はそんな、甘くておいしい【マシマロ】の歌詞の裏に隠されたメッセージについてご紹介していきます。


 

全編コラージュで作られた可愛らしいMV

 

アルバムと同時に公開されたMV(Music Video)は7ヶ月足らずで262万回も再生されており、この数字からも、あいみょんの楽曲がいかに人気かが伺えます。

 

全編コラージュで作られたポップで愉快なMVは、あいみょんが泡風呂に浸かっているシーンから始まり、支度をして冒険に出かける様子が描かれています。

 

MV全体を通してあいみょんの独創的な世界観がうまく表現されており、とても可愛らしい仕上がりのMVです。


 

Popなリズムで明るい曲調

 

MVからも表現されているように、【マシマロ】という楽曲は、Popで愉快なメロディが特徴の曲です。

 

「さあ、冒険に出かけよう!」といわんばかりのメロディからは、ワクワク感やポジティブ感が溢れ出ていますが、歌い出しは「こんな幸せできすぎている 」という否定的な歌詞から入っており、ネガティブなことを明るく歌うあいみょんらしさが全面に出ている楽曲となっています。

 

実は官能的な18禁ソング!?

 

楽曲内の「マシマロ」「チョコレイト」「眠れる美女」という歌詞からは、子供の世界やメルヘンな世界が想像できます。この曲は単にポップで明るい空想の世界を歌った曲だと解釈する方も多くいらっしゃると思いますが、あいみょん本人が語るこの曲の歌詞の意図を聞けば、この楽曲に対する解釈が180度変わります。

 

あいみょん本人が語るこの楽曲の意図とは、男性が女性の身体を冒険していく様子を、直接的な言葉を避けて歌い上げたセックスソングです。官能小説に出てくるような表現を利用して、リスナーの妄想をかき立てるような楽曲を意図していたようです。

 

官能的な表現が散りばめられている【マシマロ】の歌詞

 

それでは早速本題でもある【マシマロ】の歌詞の内容について、詳しく見ていきましょう。

※『』内は、全てマシマロの歌詞より引用したものです。

 

【マシマロ】が指すものとは?

 

『こんな幸せできすぎている

むしろ夢であれよ、と思う

目の前にあるマシマロの丘

チョコレイトで汚したい』

 

 

歌詞の中に度々出てくるキーワード【マシマロ】は、一体何を指しているのでしょうか。この楽曲が「セックスソング」であるという情報や「マシマロの丘」という表現からも、もうお気づきの方は多いと思いますが、楽曲内での【マシマロ】は、白くて柔らかい女性の胸のことを指しています。

 

歌詞の中でも「丘」という表現は、あいみょん本人も大のお気に入りなんだとか。お尻の方はよく果物の桃に例えられたりしますが、よく考えると胸の方は比喩として例えられるものってあまりありませんよね。だからこそ、あいみょんの意図を知らない人は、実はこの曲が官能ソングだったなんて全く気づかずに、単にお菓子のマシマロとして聞き流してしまうことでしょう。


 

<h3>「目の前にあるマシマロの丘 

チョコレイトで汚したい」とは?</h3>

 

【マシマロ】が指すものを知ってしまったあなたは、この歌詞を聞いて「なんて卑猥なことを言っているんだ」と思うことでしょう。

 

「マシマロ」や「チョコレイト」という万人が大好きなスイーツを使って、男性の欲望をポップに表現しています。それがユーモア溢れるあいみょんの表現方法なのです。

 

「マシュマロ」や「チョコレート」ではなく、あえて「マシマロ」や「チョコレイト」という表現をしているのも、裏に何かが隠されていることを密かに伝えようとしているからなのかもしれません。

 

<h3>自分の身体に自信がない男性の心中</h3> 

 

『神様がいたんだな

冴えないこの僕の身体にも

真実はこれからだ

いざゆけ愛の中を!』

 

「神様がいたんだな」や「冴えないこの僕の身体」という表現からは、男性側が自分の身体に自信がないことが読み取れます。ここで「身体」という言葉を用いているのも「この歌は男女の肉体関係について歌っている曲だよ」というあいみょんからのヒントなのではないでしょうか。

 

また、「真実はこれからだ」という表現からは、これからついに「こと」が行われようとしている様子が推測できます。一方で「いざゆけ愛の中を!」という表現は、少年少女が見ているアニメに出てきそうな台詞で、愛に向かって突き進むピュアな感じが出されています。

 

<h3>妄想にふける男性</h3>

 

『野暮な考え思い描くよ

もはや夢に近い妄想で

眠れる美女とマシマロの丘

ある程度まで汚したい』

 

野暮という言葉は、洗練されていないという意味を持っているため、ここではその後に続く「眠れる美女」と「マシマロの丘」への淫らな妄想にふけっていることが想像できます。

 

「眠れる美女」なんて、メルヘンチックな言葉を使っているのも、曲の真意を知らない人に対して、この曲は単におとぎ話の世界の話なんだとナチュラルに信じ込ませるためなのではないでしょうか。

 

 

 

「ある程度まで汚したい」心情とは?

 

ここで使われている「ある程度まで汚したい」という表現は、控えめにいって「自分色に染めたい」ということだといえます。汚したいという表現をすることでさらに過激な描写となっていますが、それもあいみょん独特の表現の仕方なのでしょう。

 

 

ついに突撃!

『炭酸が弾けるよ

脳みそのストローを辿って

真実はこれからだ いざゆけ!突撃だ!』

 

炭酸には、「シュワー」とした爽快感や炭酸の粒がプチプチはじけるようなイメージがありますよね。さらに、炭酸には歯を溶かすという危険なイメージもあります。子供の頃に両親から、炭酸を飲むと歯が溶けるから気をつけなさいと言われてきた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。美味しいけれど甘くて危険な炭酸は、男女の恋愛そのものですよね。

 

この歌詞からは、ついに行為が行われようとしていることがわかります。何かが弾けるように、プシュップシュッと快楽や刺激が脳内を伝っていき、快感として全身に溶け込んでいく様子を表現しています。

 

そしてその後の「突撃」という言葉、とてもパンチのある言葉ですよね。そんなパンチのある言葉も、歌中では元気に歌い上げられています。

 

ついに初めての世界に足を踏み入れた男性

『なまぬるい空気を吸い込んで

見たことのない聖地を泳ぐ 泳ぐ あぁ』

 

このパートでは、「空気がなまぬるい」という表現をしています。

熱い空気でも、冷たい空気でも、澄み切った空気でもなく、あえて「なまぬるい空気」という表現をしたのには、男女の関係におけるリアルな生々しさを表現したかったのではないでしょうか。

 

そしてここでいう「見たことのない聖地」とは、足を踏み入れたことのない領域、つまり初めての経験をし、真新しい世界を見たという風に捉えることができます。

 

直接的な官能表現が唯一使われている部分

『首筋から強く伝わる熱

すごい速さで分かる僕ら あぁ

心地よいリズムに乗って

見たことのない大地を走る』

 

 

この楽曲の意図を知らずに聞いている人からすると、「首筋」という言葉がでてきて初めて「ん?」と違和感を覚えるのではないでしょうか。このパートは、かなり情熱的でエロティックな歌詞のパートですよね。歌中で直接的な官能表現が使われているのはこの部分のみです。

 

また、「僕ら」という歌詞にも注目です。僕という単数形でなく、僕らと複数形が使われているのは、二人がくっついているからなのでしょう。

 

後半部分の歌詞からは、心地のよいリズムで真新しい世界を疾走している様子が伺えます。まさに初めての経験で男性側がとても興奮しているような情景が読み取れます。

 

歌も終盤!ラストスパートへ

 

『柔らかいマシマロ頬張って

見たことのない大地を走る 走る』

 

 

 

歌の締めくくりはこちらの歌詞です。

ついに待ち望んでいた時がきます。妄想にふけっていた「マシマロの丘」を自分のものにし、ラストスパートへと向かっていきます。

 

 

こうして歌詞を読み解いてみてみると、この【マシマロ】という曲はかなり大胆な曲だということがわかると思います。かなり過激な内容ですが、ストレートすぎて逆にスッキリしますよね。

 

また、この歌の歌い手ががあいみょんという20代の可愛らしい女性だからこそ、変ないやらしさもなく、男女の肉体関係をシンプルにアートとして表現できているのではないでしょうか。

 

 

あいみょんが楽曲【マシマロ】に込めた想い

 

【マシマロ】という楽曲のベールを剥がすと、そこにはあいみょんからの過激なメッセージが込められています。本人は、わかる人にわかれば良いと語っており、これらの比喩表現を入れているのは一種の遊び心のようです。

 

あいみょんがリリースした他の楽曲にも、同じようなテーマを題材とした曲が存在しますが、これらの曲の歌詞は全て、あいみょんが愛読している官能小説がベースとなっているそうです。

 

エロティックなシーンを比喩だけを使って間接的に表現すること、限られた時間の中でリスナーの想像を掻き立てること、これこそシンガーソングライターあいみょんが芸術として【マシマロ】という楽曲に込めた想いなのです。