● 子どもの「見る」「聞く」に問題の原因がある

こんにちは、藤原伸浩です。

テレビで子どもが行方不明になっているニュースを見ました。

「しつけ」で山の中に置き去りにしたら、子どもがいなくなってしまったというものです。

胸が痛みます。

早く無事に見つかってほしいと祈るばかりです。



子どもの問題行動。

非行、不登校、授業妨害、離席、おしゃべり、指示を聞かない、学力不振・・・などなどの原因には、子ども本人の「困っている現実」があります。

行方不明になったお子さまも、きっと「困っている現実」を分かってほしかったのだと思います。

分かってほしい。

聞いてほしい。

助けてほしい。


でも、親や家族はそのSOSを受け取れなかった。

親だって、わが子に幸せに成長してほしい。

だから、わが子の問題行動をなんとかしようと一生けん命に接する。

それでも、わが子は変わらない。

親の行動は、どんどんエスカレートしてしまう。

こんな親子の悪循環を断ち切るにはどうすればよいのか?


しつけの問題で言えば、叱られたり注意されたことに対する子どもの理解力や記憶力が足りないのでは? と思われがちです。

実は、理解力や記憶力以前に、「見えていない」もしくは「聞こえていない」問題があるんです。

親御さんの声に集中する方法が身についていないため、そもそも「聞こえていない」からいくら注意されても良くならない。

当然、勝手なことや誤ったことをして、また怒られてしまうのです。

だから、「見る」「聞く」の力を高めていくこと。

子どもの本来の観察力が高まったり、声に集中して衝動性がコントロールされたりして、安定します。

「見る」「聞く」の力を高めていくことが、親子の悪循環を断ち切る一番の近道になります。


「見る」「聞く」の力を高めるのに、まず最初にやることは、つまずきを見つけること。

学校の国語、算数でどんな「見る」「聞く」につまずきがあるか、見つけることができます。

つまずきを見つける詳しい方法は、こちらの記事で触れています。

国語の音読では、「見る」ことのつまずきを知ることができます。

たどたどしい読みの場合、どの行のどの文章を読んでいるのか分からなくなっているのかもしれません。

もしかしたら、指で追って読んでいるかもしれませんね。

ひらがな、カタカナ、漢字がハッキリと見えていないかもしれません。

ひらがなは曲線が多く、同じ形に見えている字があるかもしれません。

カタカナは直線の形が多いですか、こちらも同様に同じ形に見えている字があるかもしれません。

漢字は画数が多いと、字そのものが何と書いてあるのか分からない場合があるかもしれません。

教科書の音読だけでも、注意して見る力、落ち着いて観察する力につまずきがあるかどうかが分かります。


算数の授業について話すことでは、「聞く」ことのつまずきを知ることができます。

先生が授業のまとめで大事なことを話していることに、注意して聞けていないのかもしれません。

教室のいろいろな音に集中が途切れているのかもしれません。

自分の中にもともとある衝動的な反応で、授業中に集中して話を聞くのに困っているのかもしれません。

いろんな可能性が、学校の国語、算数という基礎的な教科で知ることができるのです。


長くなりました。

次は、つまずきを見つけた後にできることを紹介しますね。


今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。

不登校卒業カウンセラー 藤原伸浩