2013年11月6日

大切なひとが

この世を去った




そのほんの一週間前には

ふたりで旅行ではしゃいでいた

そのときは

まさか一週間後には

旅行の話をすることが出来なくなるなんて

思いもしなかった




そう、そのときの私は

死というものを

きちんと考えることも

生きるということすら

深く考えてなかった



だから

その事実を受け入れることが出来ずに

何年もただ息をして

ただ事実を見て見ぬふりをして

ただそのリアルな世界を

リアルだとは受け止めず

現実逃避の

ある種のパラレルワールドにいた

何年も何年も

大切なひとが亡くなる前を生きてた



だからわかる

その時の気持ち痛いほどわかる



きちんと、悲しもう

きちんと、泣こう

きちんと、暴れよう

きちんと、叫ぼう

それからだ

今を生きる力を取り戻すのは

まずはそのリアルを

きちんと受け止める

そして苦しみ

悲しみ続ける

毎日毎日泣く

毎日毎日苦しいと思っていい

毎日毎日悲しいと叫んでいい

じゃなきゃ

前には絶対に進めない



そのときの

自分を感じきる

感じきれば

悲しみを感じることに飽きるから

時間と共にかならず薄れるから

そしてまたリアルを生きる力が湧くから

無理にじゃない

そこを無理すると

ずっとずっと引きずり続ける

何年も何年も同じ場所にとどまるから




まずは、感じきる

その苦しみや悲しみを

そしていつかかならず

あの時の苦しみも悲しみも

すべてはベストなことだったと

かならず

かならず

笑顔になる日がくるから

今わかるはずはない

だって、

その笑顔になった自分の未来を意図できないから

けどね

かならず、笑顔になるよ



だから起こることはね

すべてはベストなんだ