僕の視線はいつも
君を探してしまっている
無意識に目があった時は
君は苦しそうに笑って
僕はそっと視線を外すんだ
交わす言葉は消えてしまった
総てはきっとあの時から。
「お風呂気持ちよかったね!」
「蓮子すごい気に入ってたもんね」
そんな会話をしながら廊下を歩いている2人に出会して
彼女は僕を見ると何気なく話を切り出した
「寝る時は二人一部屋だったよね。蓮子もう決めた?…って決まってるか」
そう言いながら此方に視線をやる彼女に僕は当然だと蓮子を見た
「蓮子、僕と一緒に…」
「き、決まってるよ!一緒に寝よ!」
「えっ、私?ほらアンタ…」
「ほーらー!部屋行こう!楓おやすみ!」
「お、おー…」
二人が廊下を歩いて行く
その背を僕は見つめるだけだった
部屋に入って布団に潜り込む
男友達はまだ風呂から帰って来ていない様で少し安心した
期待してた
そりゃ期待してたよ
だってこの旅行が決まった時から何かにつけて僕に嬉しそうに声かけてくれたし、一緒にあれやろうねこれやろうねって誘ってくれてたんだ
恥ずかしさからか、その夜は眠れなかった
旅行が終わってから蓮子とはぎこちなく
それでも話しかけてくれるし
僕と二人きりでも平気そうに笑ってる
だから
僕は言ってしまった
「蓮子、僕の彼女になってよ」
「…え?」
明らかに狼狽する彼女に心臓は脈打ち
喉から言葉が溢れる
「僕のこと嫌いなの?」
「嫌いなわけ、ないじゃん…」
「好きってことでしょ…?」
「好き…だけど、なんか違うの」
いやいやと首を振る彼女に僕の体を何かが巡る
すごく気持ち悪い
「とも、だちなの」
「友達?」
ひとつ頷いて
目から溢れた涙がスカートに染みていく
「僕は友達だから付き合えないってこと?」
「ち、がくて………わかんないよ」
そう言って彼女は走り去ってしまった
泣きたいのはこっちの方だ
告白の答えは有耶無耶にされて
挙句友達止まりだなんて言われた
「あーあ……幼馴染なんて…」
良い男友達で終わり
この気持ちはどうすれば良いんだろ
明くる日から彼女から避けられる様に距離を置かれ
僕は決めた
彼女にとってただの良い男友達であり続けようと
拒絶されるより良いに決まってる
この気持ちが消える事は無いだろう
なんだかんだ言ってもさ
君との思い出の方が大事なんだから。
蓮子(ハス)の花言葉は 離れ行く愛
楓の花言葉は 大切な思い出
チョコレートコスモスの花言葉
1 移り変わらぬ気持ち
2 恋の終わり
『御注意』花言葉に関しましては諸説御座います
