借りてきた猫 blog

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ようするに、rentalcat-。戯言+読書記録。

 
Amebaでブログを始めよう!
3か月ほど、ブログ放置しちゃってましたー。
ちょっと他に移転も考えていたのですが、とりあえずログはしとかないとね。

5月~6月は、、
剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)/池波 正太郎

¥580
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こちら、全16巻読んでましたー。

田沼意次とか実在の人物と絡めて、創作のヒーロー秋山父子が大活躍。
基本的に短編ストーリーで紡がれていって、人間という、生き物を感じていくという、
私の中では、『剣客商売』は完璧『ブラックジャック』ですねー。

ちなみに、手塚治虫の中でも大好き部類に入ります、『ブラックジャック』


『剣客商売』の中で特に私の心をつかんだ話が、8巻の「狂乱」(8巻自体の表題作にもなっています。)
身分の低い石山甚市がこれまで主家に疎まれてきて、ついに人生の師を見つけたときに...
悲しすぎる結末。


『剣客商売』は池波先生の死とともに物語を終えることになります。
これだけ長い作品だと、池波先生のその時その時の生き方が作品に反映されていて
この物語自体がどんどん変貌していきます。
最初は本当に娯楽小説という感じでポップな(?)感じであったのが、重みを増していきます。

とりあえず、16巻までは読みましたが番外編はあえて読んでません。
楽しみにとっておいてます。


GWもあっという間に終わりましたが、、
もう週末!

追々、旅日記はUPしますが、
今日はちょっと趣向を変えてこんな本を。

雑貨屋さんぽ 京都編/著者不明

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先日、友達に誕生日プレゼントにもらった本です。
早速旅のお供にさせていただきました~。
壬生義士伝 上 文春文庫 あ 39-2/浅田 次郎

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壬生義士伝 下 文春文庫 あ 39-3/浅田 次郎

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ぼろ泣きしました。通勤電車で読むのはやめた方がいい!!笑

舞台は大正時代。
幕末志士の生き残りがもう70を超えたという頃。

新撰組で活躍した吉村先生ゆかりの人たちを訪ねて、話が紡がれていきます。
そしてその話の合間には、吉村先生自身が一人称となって、独白が入ってきます。

吉村先生の生きざまはもちろん、
旧友の大野次郎右衛門の友情にほろほろさせられます。

大正の時代となり、既に血の飛び交う日々が嘘のように近代化した日本。
それでも、まだ次郎右衛門は悪い人と思われていたが。。

終章の手紙での締めくくりといい、
構成がすばらしく、
物語にももちろんのめり込んで、泣きまくりでしたが、
作者の構成力にすごいな~と感嘆しながら読んでました。