今回のウィーン再訪は色々な出来事があったのですが、ここでは旅のメインだった「ウィーン国立歌劇場」https://www.wiener-staatsoper.atについて少し書き残しておきます。まずはおなじみの外観から。
環状道路(リンク)とケルントナー通りの交差点から。正面向かって右手ですね。ケルントナー通りに沿って少し奥に歩くとそこは「カラヤン広場」と命名された場所になります。ここでは中で行われているオペラ公演が生中継されていて「タダ」で観る事が出来ます。
この画像で左端にチラッと写っているのが「国立歌劇場チケット売り場」です。
この日は5月1日=メーデーの祝日。環状道路(リンク)で様々な団体が行進するので警察車両が駐まっている訳です。で祝日なので「国立歌劇場チケット売り場」はお休み。
案内に従って、オペラハウスの裏側をぐるっと回って「劇場(総合)チケット売り場」に行きます。
途中に看板もあります。ちょうどアルベルティーナ広場の辺り。ちなみに画像右側に写っている露店のウィンナーが一番美味しいとか?
で、総合チケット売り場に辿り着き、予約しておいたチケットを受け取ります。
通りを隔てて反対のオペラハウス側はちょうど楽屋口。興味津々ですが、もう少し環状道路(リンク)側に戻ると当日の「立ち見席」用の入り口があります。
ちなみに公演前はこんな風に人が並びます。
立ち見席がどんなかは後述するとして、もう少し正面に回ると「ガイドツアー」の入り口があります。
この日(5/1=祝日)は午後3時~日本語のガイドツアーあり。
それに参加しましたが、GWとあって我が同胞の参加は多かったですね!
夜にオペラ公演があるので裏方までは回れませんでしたが、ヨーゼフ1世の休憩の間が見られたり。
2014年に亡くなったロリンマゼールの胸像がもう飾られていたり。
今夜のオペラ鑑賞のシートは、平土間の通路後ろ、舞台に向かって左側の端から3つめです。
さていよいよ夜の本番です。演目はヴェルディの「アイーダ」。
普通の緞帳があって、
時間になるとさらにもう一つ、それらしい幕がありました。
公演中の画像はありません。幕間にピットを覗くと、そこは彼らの仕事場です。
休憩時間を利用して上の方も探索。ここは舞台に向かって右側、3階の立ち見席。
立ち見の人は自分が陣取る場所に何か目印を置いておかなくてはなりません。立って観る・聴く、でもとても料金が安いです。根性のある人と勉強家向け。座ってオペラ鑑賞したい方には強力な助っ人があります。何と全席「対訳」付き。
その内に「中国語」も入ってくるかも!?探索を終えて残りの休憩時間でシャンペンを楽しみます。
そしてオペラの後半も堪能しました。
でどうだったか?言うまでもなくすばらしい!イタリアのオペラなのにドイツ語圏で?いえいえ、ウィーンは最もイタリアに近く、かつミラノスカラ座なんかとも関係が深いのです。「アイーダ」は十八番(おはこ)の演目でしょうが、そつなくしかし高いレベルで聴かせてくれました。比較的大きな空間を持つウィーン国立歌劇場の隅々まで音楽を行き渡らせる音量を、このオーケストラは持っています。しかし常に「歌手の声を聴き取り、音量をコントロールする」術に長けています。ウィーン国立歌劇場管弦楽団の選ばれし者がウィーン・フィルのメンバーになる、と言うのは周知の事実ですが、彼らがウィーン楽友協会で演奏する時は、その空間の大きさ故に適度の音量を抑えているのでは無いか、と言う私的疑問はあなかじ間違っていなかったようです。でもオペラハウスで聴かれる彼らの音は、楽友協会ホールに比べ遙かに自然にのびのびとしている様に聴かれました。