なんでだろ。
“会おうよ”って、たったそれだけの言葉なのに。
こっちは、息が詰まりそうになる。
怖いって、なにが?
顔?声?沈黙?
「思ってたのと違うかも」って思われること?
それとも、私が「違った」って思ってしまうこと?
アプリでの会話は、普通に楽しい。
というか、たぶん今までで一番テンポが合ってた。
こういう人、いるんだなって、ちょっと驚いたくらい。
なのに、会うのは、怖い。
画面の中で笑ってる彼が、現実になったら、
全部、終わっちゃう気がする。
期待しすぎたかな。
ちょっと、好きになりかけてたのかもしれない。
まだ何も始まってないのにね。
勝手に盛り上がって、勝手にブレーキかけてる。
「会いたい」って言われて、うれしかった。
本当に。
うれしかったのに、
返せなかった。
こんな自分、めんどくさいよね。
ちゃんと返事した方がいいかな。
「もうちょっとだけ、メッセージしてたい」って、
正直に言ってもいいのかな。
それとも…
そっと、やめとくべき?
誰かに聞きたい。
でも、聞いたところで、答えは出ない。
ほんとは——
会いたいんだよ。
ただ、こわいだけ。
次回予告:
「“会わない”を選んだその夜、ふと届いた通知」
言えなかった気持ち、送らなかった返信。
だけどあの人から来たのは——意外すぎる言葉だった。