今日は
海の2回目の月命日です。


~2023年5月29日~

 

家族の中で誰よりも

ルーティンを好み

ルーティンを大事に

毎日を過ごしてきた海。

 

それは

旅立つギリギリまで守られました。

 

お昼にいつものように

セブンのロールケーキのペーストを

シリンジでゆっくり

口の中に流し込んだら

ゴクンゴクンとおいしそうに

飲み込んでくれた。

 

上手に飲み込むことが出来たから

『夜はナナチキゴクゴクしようね』

って約束をしました。

 

午後2時半頃


それまで寝ていた海が

『うぅーん』と小さくを声を上げて

『かぁちゃん。起きたよ』と

声をかけてくれたから

まだおしっこには早いと思ったけど

起きたらしっこにお外に出るのが

海の大切なルーティンだから

そのまま抱いて庭に出ました。

 

しっこは出なかったけど

地に足をつけ

気持ちよさそうに

風を感じているようでした。

 

外から家の中に戻ったら

お水を飲むのもいつものルーティン。

 

海を抱いたまま私が持つ器に

直接顔を突っ込んで飲むのは

最後まで海がこだわったスタイル。

 

ペチャペチャと音を立てて

水を口の中に運んでいたけれど

飲み込むことは出来ず

口からダラダラとこぼれてしまった。

 

『いいんだよ』と言いながら

海のかわいいお口を拭いて

海の顔を覗き込んだら

いつものクリクリしたお目目で

私を見つめ返してくれた。

 

そして

 

いつものように

私の胸に頭を落として休憩

 

いつものように

海の態勢が楽になるように

私が自分の態勢を整えたのと同じ時

 

私の手に伝わる

海の鼓動が

止まりました。

 


声を上げることもなく

苦しむこともなく

ため息ひとつつかず

 

海は私の胸の中で

息を引き取りました。

 

 最後にわたしの顔を

ジッと見つめてくれた

それが海のお別れの合図でした。


『かぁちゃん。そろそろ行くよ。』


 きっとそう言ってくれたのだと

思っています。



全てはいつも通り

 

 

海が選んだ旅立ちは

そういう旅立ちでした。

 

海らしい。

 

感心するほど

最期まで

海らしい生き様でした。

 



おそらく海の最期は

心不全による

突然死だったのだと思います。

 

でも私は突然死だとは思っていません。

 

だって海は

誰が見ても

『どこにそんな生きる力があるの?』

って言うくらい

頑張っていたから

 

食べても食べても

異常なスピードで痩せていく

 

2月に7.5㎏あった体重は

3か月半後には3.8㎏になってた

 

もう栄養がとれない

 

それなら

今日食べるものは

今日のエネルギーになるもの

 

そして海が食べてくれるものなら

何でも良かった

 



そうして辿り着いた物が

セブンのロールケーキとナナチキ。

 

5月に入って喉の筋肉も奪われ

固形物が呑み込めなくなって

シリンジでの流動食に切り替えても

ペースト状にしたナナチキと

ロールケーキだけは

美味しそうにごくごくと

喉を鳴らしながら

飲んでくれました。

 


海が旅立つ2か月半前に

海の心臓の薬をやめたこと。

 

それからの2ヶ月半の海の食生活が

乱暴だったこと。

 

今も後悔はしていません。

 

それは

3月に心不全を起こしてから

旅立つまでの2ヵ月半

 

海が命を削りながら

私に残してくれた

その大切な時間が

本当に幸せだったから。

 

毎日何度も何度も

海を抱くたびに

 

海が全身から発する

『幸せだなぁ』って思いが

痛いほと伝わってくる



海の『幸せだよ』って声が

聞こえるくらいに。



それは

何にも代え難い

幸せな時間でした。


もう涙が枯れるくらい

たくさんたくさん泣いたけど

涙って全然枯れない


それでもこの2ヶ月

海のいない日常生活を

生きてこられたのは

あの時間があったから


きっと海が

残してゆく私の為に

神様に願い


神様が凄く頑張っている海に

最後のご褒美としてくれた時間


感謝しかありません。。




 

 

海の旅立ちの際には

海や私に温かい言葉を戴きまして

ありがとうございました。

 

今日まで

お礼の言葉もお返しできず

大変申し訳ありません。

 

愛する子供たちが

みんなお空に還って

自分の意に反して

20年のわんこ生活に

終止符が打たれ

さすがに堪えるというか…


計り知れない喪失感の渦にのまれ

 

前を向いても

後ろを向いても

誰もいない

 

お風呂から上がっても

座ってみても

駆け寄って来てくれる仔は

ひとりもいなくて

 

私にとって この20年が

どんなに幸せだったか

 

過ぎてしまった20年が

どれだけかけがえのない時間だったか

 

今はただ

それを噛みしめて過ごしています。

 

幸せだった20年を

今はまだ

笑顔で思い返すことはできないけれど

 

いつか笑顔で懐かしんで

 

あぁ~。幸せだったなぁ。。

 

そう言える日が来るんだと思います。


そしたら

その時はまた

 

私の大切な子供たちの話を

聞いてやってください。


長い間

私とぼぼ。花。恋。海。を

励まし。応援してくださって

ありがとうございました☘️


いつかまた会える日まで。。


ぼぼ 享年16歳11ヶ月と21日🌈

花  享年13歳9ヶ月と13日🌈

恋  享年15歳7ヶ月と20日🌈

海  享年13歳9ヶ月と9日🌈



🌈ありがとうございました🌈