現在地、健在に
だらだらと、願い、祈るような文章を書きます。
現在地と健在に、で韻踏も~!と決めてから書いたブログは5分足らずで下書きから消去しました。
何を書いてもしっくりこない、今書きたいのはこういうことではないな、と、頭に浮かんだ文章を言葉にしてキーボードを叩くのをやめました。
夏、10年以上、ちょうどお芝居を始めたころからずっと伸ばしていた髪を切りました。
ドネーションの都合で思ったよりも切った30cm、めちゃくちゃ緊張したし、作品のためではなく、自分のために切ったのは初めてで、ハサミを入れた瞬間も本当に怖かった。
美容師さんいわく、ドネーションの時は記念に「ご自分で切りますか?」と聞いてみるけど、絶対に切りたくないです、と断る人も少なくないようです。
髪を切ったきっかけは、自分の人生を自分で変えてみたいなと思ったから。
人との出逢いで人生を変えてきた自覚があるからこそ、ここからの人生の選択は、自分で決めたいと思ったから。
それ以外の理由も色々あるけれど、一番は自分のイメージを変えることで人生も、やる役も変えてみたいと思ったからです。
来年3月に上演延期が決まった演目に合わせて、3月にはまたロングになるよう逆算して切ったけど(めちゃめちゃ伸びるのが速いので、半年でロングになると想定したし本当になりそうで自分の生命力が恐ろしい)、その演目は結局中止になった。
行き場を無くなった毛先は、ぴょんぴょんとしていて、ご機嫌に見える。
ご機嫌ですと唱えることで自分の機嫌や、意思を保っている。
悲しくないはずがない
悔しくないはずがない
最後の地、東京、間違いなく自分が育った場所で、たくさんの人に見てもらえることを楽しみに、励みに稽古を重ねてきた。
中止になりました、を今年何度繰り返したかわからないし、慣れてはならないことだとも思うし、事実、全然慣れない。
でもどこかで、いつ中止になっても崩れないようにしよう、と祈る心も生まれた一年だった。
それは5月に中止になった一人芝居の時も一緒で、その時のわたしには、上演できるかわからないけれど脚本は書き続けよう、と思う強さはなかった。ギリギリまで執筆開始しないように、どこかで心を決めていた。
でも、今はどんなに万全の予防対策をして上演できたとて、2週間が無事に経過したとて、運が良かった、としか思えない状況だと感じているので、つまり万全の対策をしていたって感染してしまうことはあるし、感染自体も責めるものじゃないし、それによって中止したり、ここまで関わってきた公演のように、開催前に中止・延期の判断をすることは全然間違ってないと思ってる。
ただ、それと、自分の心とはまた別問題で、全うすることができなかった自分の役や、作品のことを、わたしは未だにぼんやりと考え続けている。
過去に演じてきた人物のことは、もう会えないけれどどこかで生き続けている親友だと思ってる。
一度体を共有してきた主に彼女たちが、今どこで何をしているかはわからないけれど、どうか元気でいて欲しいなとか、もう話はできないけれど、絶対元気でいてよね、と祈り続けている。
その中でも、心配になってしまう人はいて、たまに思い出して語りかけてみたりするんだけど、不思議と彼女からわたしに話しかけてくることはない。
ただ、思い出すことはある。
新しい役と出会ったとき、ああ、ちょっと似てるかもね、とか、あなたの親友にいそうな子だね、と思ったりする。
今回、『晴れがわ』で演じていた雨子(って言うんですよ~。あめこ。)のことも、わたしはきっと忘れられないし、ずっと心配なんだと思う。
全うできなかったから、さらに。
彷徨ってない?大丈夫?元々ぼんやりと、うろうろと、ぷかぷかと、浮いているようなあなたに確かさを求めるのも違うと思うけど、どうか、笑える日があると嬉しいなあと思う。
少し前、過去に出演した映像のアーカイブ化のお話を聞いて、また雨ちゃんのことを考えました。
アーカイブ化される作品の彼女のことも、今でも超心配。
でも心配と言いながら、いつだって助けられてるのは自分の方だってこともわかってる。
飽き症なわたしは、10分以上泣けないし、同じ気分を引きずれない。
沈んで、浮き上がって、沈んで、また浮いて、の繰り返しなので、大丈夫な日も、全然大丈夫じゃない日もある。
それでも、髪を切って軽くなった頭を振りながら、誰のことも担っていない今、バレエを踊ったりタップダンスをしたり、歌のレッスンに通ったり散歩したり美味しいモーニングをしたり、美しいワインでかんぱーい!をしながら、次に出逢える瞬間を心待ちにしている。
そのときに、彼女たちとまた再会できることを願いながら。
もうちょっと心の奥底、きっとえぐみの強い部分の文章になるかと思ったけど、やっぱりさっぱりした文章になった。
なぜならいつだっておんなじところにいられないので!エイヤ!
多分まただめな日はくるけど、そんな時の自分も受け入れながら、心を重ねながら日々を続けたいです。
写真はどちらも撮影:岩永彩ちゃんです。
2枚目の時からも髪は伸びたし、ちょっと痩せた。
次、どんな役をやろうかな。ご期待ください。
依田 玲奈 Profile
『恋の手本 ~曾根崎心中~』
【出演】7/10~7/13 コトリ会議 ツアー公演『晴れがわ』@伊丹
2020年ツアー公演『晴れがわ』 伊丹公演 (東京・金沢は6月公開)
【日時】2020年7月
10日(金)19:30
11日(土)15:00/19:00
12日(日)11:00/15:00
13日(月)15:00
【会場】AI・HALL
【料金】日時指定(発売・予約開始6月1日10:00)
一般:3,000円
18歳以下:1,500円
遠方割:700円
(近畿2府4県(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)以外の方)
当日:3,300円
🎫ご予約はこちら🎫(6月1日 10:00より)
【出演】まえかつと、三村るな、山本正典
大石英史、原竹志(兵庫県立ピッコロ劇団)、松下美波、山本魚、依田玲奈
【脚本】山本正典
【演出】原竹志(兵庫県立ピッコロ劇団)、山本正典
【あらすじ】
羊人間とは、思い出そのままに現れた人の事である。
生きているのか死んでいるのか分からない。
接すれば、自分も生きてるのかどうか定かではなくなる。
月面旅行に来た男は、晴れ渡った星空の下、地球で別れた女に出会う。
女は死んだと聞かされた。そうなればコレは羊人間が女を模して出てきたのだ。
満天の中、女はなぜ自分の前に立ったのか。女は本当に死んだのか。二人は怯えながら一つずつ、思い出の掛け金を外してゆく。
一番底にある思い出の鍵を開ければ、月の裏がわ、もう一度晴れた星空を望めることが出来るのだ。
【舞台監督】柴田頼克(かすがい創造庫)
【音響】佐藤武紀
【照明】石田光羽
【美術】竹腰かなこ
【小道具】伊達江李華(小骨座)
【衣装】松崎雛乃
【宣伝美術】小泉しゅん(Awesome Balance)
【イラスト】牛嶋千佳
【制作】若旦那家康
【主催】コトリ会議
【助成】日本芸術文化振興基金
【協力】一般社団法人表現者工房、Flying Carpet Factory
【提携】伊丹市立演劇ホール
※注意事項:感染症の拡大防止や天災などによって公演の中止や演出の変更、上演回数を減らすことがあることをご了承ください。
最新の情報はコトリ会議公式Twitter(@kotorikaigi)を参考にしてください。
未就学児の入場不可
ご来場の際はご自身の体調を鑑みてお越しください。
【お問い合わせ】
コトリ会議
mail:kotorikaigi@gmail.com
TEL:050-5240-3066
【掲載情報】
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1月末に大阪でオーディションを受けたコトリ会議さんに初めて出演いたします。
昨年大阪に一人芝居を持っていきましたが、滞在して作品を作ること、ツアー公演で全国を回ることも初めてです。
オーディションを受けた頃から本当に色々な状況が変わりましたが、コトリ会議『晴れがわ』は上演に向けて前向きに取り組んでいく、と決めて全員で進んでおります。
これに関しては制作の若旦那家康さんが書いてくださっていますので、ご一読いただけますと幸いです。
感染症の拡大防止や天災などにより、公演の中止、演出の変更、公演回数を減らす可能性などがございます。
最新の情報はコトリ会議(@kotorikaigi)公式twitterよりご確認頂きますよう、よろしくお願いいたします。
何よりも、お客様ご自身の心身の健康を第一にして頂きたいと思っております。
演劇を見たいなと、劇場へ行きたいなと思ってくださる方の願いが叶うことを祈りながら、創作を続けます。
お会いできますことを祈りながら、今日も心身共に健やかでありますことを願っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
依田玲奈
















