FTW当日45♡披露宴【ﾌｧｰｽﾄﾊﾞｲﾄ】

プラン：ロマンティコ(アウグーリ、ゴンドラ有)

ミラコスタFTW当日レポ目次は

ミッキーとミニーが去った。

披露宴のメインイベントが終わってしまった。

しかし悲しいはずなのに、幸福感に満ち溢れていた。
それくらい特別な10分間だった。

その興奮が冷めやらぬまま、司会者さんにうながされてファーストバイトへと向かう。

ＢＧＭが、自分たちで選んだ曲に変わった。

ケーキの前に着くと、お皿があり、お皿の上には正方形のショートケーキが２切れ、仲良く並んでいた。

まずは新郎の番。

初めはその１切れをフォークでつかもうとした新郎が、キャプテンに

『ご新婦様のドレスが汚れてしまわない大きさでお願いしますw』

と言われたので、しぶしぶ小さい一口サイズに切った。
（後に蓮華なら食えると思ったと言われ、あたしもいけると思うよと言った）

新郎がケーキをフォークにつけたのを見計らうように、

『みなさまよろしければあーんという声かけていただいてよろしいですか』

笑いが起こる。

あたしも、みんなで言うの～、となんだか恥ずかしくなって笑った。

『私がせーのと言いますのでお願いいたします。
ではいきますよー！

せーのっ』

『あ～～～ん

』

ぱくっ

なんなくケーキはあたしの口に吸い込まれた。

ぺろっと口を舐める。

そして新郎と見つめ合って自然と微笑んだ。

『とーっても可愛いシーンになりましたね。
エビさんから蓮華さんへは、

一生食べるものには苦労させないぞ

という気持ちを込めてのファーストバイトです』

次はあたしの番。

義兄から『蓮華ちゃん、ちょーでかく！』という声が聞こえる。

キャプテンがどこからともなく現れる。

『ご新郎様の衣装が汚れない程度でお願いします。
とは言っても大きさは・・・・・お任せしますw』

新郎が笑う。

あたしは１切れと１切れ半を一気に食べさせようと真ん中にフォークを指したが持ち上がらなかった。

『それは無理だろw』

『そっかーw』

残念に思い、無難に１切れ分をフォークに指す。

『さぁそれでは蓮華さんからエビさんです。
愛情の量と言われていますが・・・』

フォークのケーキを新郎の目の前に見せる。

会場からその大きさにがおこる。

…そんなにおおきくないと思うんだけどな。

『まぁ！たくさんの量です。
さぁ皆様おねがいしまーす。

せーのっ』

『あーーーん』

ぱくっ

新郎の口は小さいのか・・・

２割ほど入りきらなかった。

後にあたしの入れ方が悪いとダメだしを受けたのだが、男なら全部入れろ！

とは言うものの、こぼれたケーキを皿でおさえながら二人で爆笑していた。

『幸せをお口いっぱいにいただきました。

私の作った料理を一生美味しく食べてくだいね

というそんな気持ちをこめたファーストバイトでございました』

そんな意味があったんだ・・・

フーストバイトの意味なんて考えたことなかったが、こんなとっても素敵な意味が込められていたんだね。

『ちなみにエビさんが、蓮華さんが作ってくれるもので大好きなものはハンバーグなんだそうです』

『えー！！！』

でかい声・・・・

この声の正体はあたしの母。
そしてこの声の意味は、「あなたにハンバーグなんて作れるの」だ。

あたしは料理なんて今まで全然したことなくて、結婚してから手探りで初めたようなものだ。
仕事で料理をする機会のある旦那の方が、あたしより数倍料理上手。

だからこそ、旦那も迷ったのだそう。

支度中に司会者さんからご新婦様の一番好きな料理は何のリサーチに、
レパートリーの少ないあたしの料理から何をセレクトするか・・・
めっちゃ迷ったと言われ、笑いが止まらなかった。

「白米」とか言われたら、あたしがあまり料理しないのが義母にバレるとこだった。

『幸せいっぱいのファーストバイトフォーユーでした。
どうぞたくさんの拍手をお願いいたします』

本当に幸せいっぱいだった。

ただ単にみんなやってるからという理由だけでお願いしたファーストバイトだったが、やって大正解！

何より、デザートのケーキを余分に食べられるというのは最大の魅力だ。
披露宴の最後はお腹いっぱいで、ケーキにまで手がまわなかったし。

to be continued...

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