悪霊が憑いてます? | 蜜蜂と銃 〜タロットと数の言霊〜

蜜蜂と銃 〜タロットと数の言霊〜

あの世とこの世と数とタロット占い。

個人セッションを依頼をいただく方の悩みは様々。

恋愛、対人、仕事、家庭と多岐にわたりますが、私は霊視を基本に、必要に応じてタロットを組み合わせて個人セッションを行います。

便宜上「鑑定」や「リーディング」という言葉を使いますが、先日も触れたとおり『視たものを視たまま』お伝えすることはありません。視たもの聞いたものが何であるか判断し、問題を解決できる手法をお伝えするのが役割であると考えています。依頼者の方では困難な手法もありますので、必要に応じ『浄霊』や『エネルギー調整』などを施します。

依頼者の中にはご自身や家族の不幸を「悪霊の仕業」であると考える方がいらっしゃいます。もちろんその場合もあります。ただ、実際に悪霊による霊障に遭われている方は私が関わった方全体で5%程度でしょうか。

一部、霊能者の中には「不幸は悪霊の仕業」と決めつける方もいらっしゃる様ですが、にわかには信じられません。否定する根拠も示せませんので、あくまで私の主観ではありますが。

まぁ、霊も世の中の不幸を全て面倒みるほど暇ではないと思うのですが…。

話を少しもどして。仮に霊があなたに寄り添って(憑依とは別のレベル)いた場合、必ず理由があるのです。もしあなたが霊視を受け、その霊能者が

「霊が憑いているから急いでお祓いしましょう」

と言ったら大いに疑って構いません。

そもそも『霊=悪しき存在』であるという偏った認識が判断を鈍らせ、事態を悪化させる危険も否定できません。霊が憑く理由、霊の目的を明らかにしないまま、霊を遠ざけても意味がありません。
霊を消滅させる事ができる、または依頼者に二度と近づけない程の結界を張ることができる能力者なら話は別でしょうが『除霊(お祓い)』はその場しのぎの目くらましにすぎません。その場で一旦離れた霊はすぐに戻ってきます。

ではどう対処すればよいのか。
まず「何が目的で、どうすれば離れるのか」を霊に聞く必要があります。

相手の希望を聞いた上でこちらの希望を伝える、人間同士の交渉事となんら変わりがないのです。
双方の納得が得られた場合、除霊ではなく「浄霊」が正しい方法であり、霊が本来の世界に戻るためのお手伝いをします。こうして納得し離れた霊が戻ってくることはありません。

もちろん、事情によっては一朝一夕では解決に至らず、長い時間を必要とします。
正しい知識のない方や、ご自身お独りで立ち向かおうとしても非常に困難でしょう。また、目に視えない悩みだけに周囲の方の対応も冷たいものになりがちです。家族や友人、パートナーの精神的な支えがとても重要になります。

繰り返しになりますが『不幸の原因は霊の仕業』などと盲目的に信じることは危険です。
また悪霊に「清めの盛塩」や「塩風呂」「お守り(ストーンなど)」が効くなど、まことしやかに囁かれている対処方には効果がありません。もちろん場を清める一定の効果はありますが、悪霊が嫌がって離れる程の力はありません。もしそれで収まるようなら、霊など最初から憑いていなかったか、プラシーボ効果により精神が安定し悪い流れを断ち切れたか、どちらかでしょう。

『霊視』と看板を掲げる能力者が全て偽者であるとは申しません。

ただし、偽者がいるのは間違いありません。あなたの相談する能力者が「水子、先祖霊の祟り」「清めの塩風呂」「幸運の○○グッズ」などと言い出したら、冷静になられることをお薦めします。