「52ヘルツのクジラたち」で、手腕を発揮した彼女の家族の群像劇。


 前作に思ったが、不幸やダメ人間、そして、人の持つ醜い言動などを書かしたら、彼女の右に出るものはいないかもしれない。


 今作でも、醜い喧嘩のシーンや、いい出せない気持ちの揺れなど、人の心の声を見事に文章で表現しているのが素晴らしい。


 内容的に、川上未映子さんの「黄色い家」にも通じるものを感じ、読み続けたいと思う作品だ。


 家族の形にも色々あることがわかるだろう。