好き?嫌い?
答えはグレー。
好きと言えば好きかもしれない
関係に白黒付け難い、グレーのポジションにいる男がいる。
かれこれ関係を持って2ヶ月ちょっと。
出会いは飲み会。
三次会になって初めてとなりどおしになって話すという。
となりどおしになって、
日本酒の話で盛り上がって、
一緒に日本酒飲んで
同じ線ということで帰りは送ってもらうことになって。
そのとき夜中の三時前。
みんなと別れて、大通りに出てタクシーを拾おうとする。
彼が言った。
「どうする?この後少し飲みにいく?」
本音をいうと
少し、というか結構眠たい。
けど
なんとなく
「うん、少し飲みたい」
と答えてた。
「じゃぁ○○駅で」
タクシーに乗り込むとそう言った。
ホテルのバー。
店に入ると、なんだか店員さんと顔馴染。
「ここ、よく来るの?」
そう聞くと
「うん、仕事終ってよく一人で来て飲んでるよ」
店は窓が広く取られてて外が一望できる。
秋の夜空が広がっていた。
「何飲む?」
「うーーーん、少しスッキリしたい感じかな?
何かないかな?」
「わかった。じゃぁモヒートをあのアレンジで。
あとウォッカを使ったロングカクテルを」
「カクテル、好きなんだね」
「うん、昔バーテンのバイトしてたんだ。
バーに来ると大体カクテルだよ。
せっかくバーテンダーがいるんだからその技術を活かさないとね」
そんな会話をしながら気がついたら閉店。
4時。
始発まで1時間だなぁってことが頭を過ってると
「どうする?美咲はタクシーで帰る?」
「うーん、そっちはどうするの?」
「今から帰ると、
1時間ちょっとしか家にいられないから
俺はホテルに泊ってそのまま会社行くよ」
「そっかぁ・・・うーんあと1時間待てば始発だから、始発で帰ろうかな」
「始発までどうするの?」
「うーーーん、どうしよう・・・・」
「始発まで部屋で飲む?」
「・・・・迷惑でなければ。。。。」
そのままそのホテルで部屋を取り、
一緒に部屋に入って
「ワインとシャンパンどっち飲みたい?」
「シャンパン」
部屋のミニバーにあるハーフボトルのシャンパンを2人で飲む。
すぐ飲みおえちゃうと
ワインを開ける。
その間とりあえず彼も私も靴とブーツを脱いで
スリッパになり、ツインの部屋だったので
片方ずつベッドに横たわりながらワインを飲み
会話をした。
そうしているうちに横になると不思議なもので
そしてお酒もかなり飲んでたせいか
自然と
眠気が襲ってくる。
4時半を時計が示す。
始発まであと30分。
すでに2次会の時点でかなり眠たかった私の緊張の糸が切れた。
「ごめん、始発まで30分だけ寝るね」
といってまくらに顔を埋める。
隣に彼が来た。
しばらく頭を撫でると
きゅっと抱きしめて
そしてさっと唇を重ねた。
微睡みの中にいながらも、はっとして
「だめ!!!かんちゃん彼女は?!!」
「いないよ。てかさっき別れたって言ったよ?」
ああ、そう言えば言ってた。
さっき彼氏はって聞かれたとき別れたと言うと同時に
彼女はって聞いたんだっけ。
「だって、わたし傷つくのいやだもん。」
「傷つけないよ。美咲のこと可愛いって思うよ?」
そこから先は逆らえなかった。
お酒のせいなのか。
眠気による体の倦怠感からなのか。
口で抵抗しながらも
からだでは彼のことを受入れていて。
何度も抱き合った。
お互い初対面だし、
知り合ったのはつい数時間前のこと。
眠気と酔いと若さにまかせて
本能に赴くのも悪くないかもしれない。
もう会うこともないかもしれないから
これっきりの関係かもしれないと頭でそう思いながら
彼の腕の中で眠りについた。