息子の中学の授業がスタートして2週間目に入りました。

 

実は、初回授業から小テスト予告や課題・宿題・レポートが出されている科目も少なくありません。

 

夕方帰宅して宿題を進めながら、

「・・・理科の問題の日本語の意味がわからない。ちょっと一緒に見て」

というので、何?日本語の意味?あなた国語忘れちゃったの〜オホホ なんて言いながら、横に座ってプリントを覗いてみると。

 

サピの教材をさらに細かくしたような小さい文字と図形と絵がみっちりみちみちに書かれているそのプリント

ごめん、お母さん中学生の時こんなプリント出されたことないんだけど・・・

そりゃお母さんの中学校はあなたの中学校と偏差値20ぐらい?もっと?違うかもだけど・・・

お母さんそして文系で大学行っちゃったから理科とかもうやめてって感じなんだけど・・・

 

それでも、サピの教材はまだ読めてたし、解読できていた

解説を読んで、ああここで引っ掛かってるじゃん、ほら というくらいのことはできていました

 

中学一年生、初回の理科の授業プリント。

 

意味が全くわからない!

 

息子に聞かれた質問文の日本語の意味どころか、その前提で遡って結局プリントの一番冒頭から読んでみたけれど一体何の実験の何の法則の話をしているんだかさっぱりわからず、

そうこうしている間に息子が「あ、わかった 多分こう」と問題を解いて「もういいよ 大丈夫」とお払い箱にされてしまったのですが

 

え、初回授業から私読めなくなりますか・・・

中間試験まで伴走やめないよう言われてるけど一体どうすればいいの・・・

 

状態です。

 

もはや、伴走は不可能で、トラックを走る走者のことを監督やコーチがいるあたりのフィールド(つまり外野)から「頑張れー!あと一周だー!」と叫ぶことぐらいはできるかもしれないですが、これもう、ただの応援団としてしか支えられる自信がありません。

 

そして割と中学に入ったんだから親は親で自分の仕事と勉強に邁進したい気持ちもあります。

 

しかし、このプリント、公立中(私の兄弟の母校)や私立の中から下レベルの女子校(私の母校)で配られていたものと明らかに様子が違う。

衝撃を受ける難易度を1回目からノー解説で繰り出してくるあたり、さすが、難関の一つに名前を連ねる中学校だけあります・・・。

 

中学受験て意味あるの?とか

よく言われますが

このプリント一枚見て、その意味や意義というものをなんとなく察してしまった部分がありました。

 

正直、息子の中学校は多様性はあまりありません。

同じような、真面目そうな、なんだか知的好奇心旺盛そうな男子ばっかりです。

 

娘の行っている小学校の多様性はそれはそれはすんばらしく、ありとあらゆるタイプの先生と生徒さんがおります。

 

が、この理科のプリント、おそらく息子の中学校のようなところで出されることは問題なくても

娘の小学校のようなところで出されたら、色々と問題になるだろうな。。。

 

というようなことを感じてしまいました。

 

教えられなくても自分で調べて推測・判断する力

授業中に先生が言う言葉を聞き逃さず捉えて持ち帰る力

わからない問題でも角度を変えて何度も挑んで答えを編み出す力

 

は、間違いなく中学受験の、特に5年生以降の難問や演習問題へ取り組んだ経験が糧となり、息子は目の前に超難解なプリントを初回授業で一枚出された時にも逃げ出さず、そこに向かってやろうという姿勢が醸成されてきているのだと思いました。

 

私は情けないことに、「私は文系だから」を逃げ口上にして、理科数学とくるといつも及び腰です。。

3分眺めて分からないと解説を読もうとしてしまうくらいには、堕落した大人になってしまっています。

 

中学受験なんてしなくていい、意味ない、と言う言い方をするSNSのつぶやきなんかを見ると

「コスパがどう」「結果、〜〜大学に行くなら中受なんてしなくても」

なんていう書き方もされている方もおられるようでしたが、

結果、どの大学に行く、と言うのは置いておいて、中学受験の勉強で未知の難題に繰り返し立ち向かっていく経験をしたと言うことは、間違いなく中学生となった今の息子の強烈なバックボーンとなっています。

逆に、中学受験の準備をほぼしなかったのに合格して〜と言うような体験談を目にしたこともありますが、

結果だけ得られても入ってから大丈夫かな、なんて思ってしまうくらいに老婆心でございます。性格悪いかな。

 

中学受験で得たものは、〜〜合格、と言う結果だけではありません。

そしてそれは明らかに一つの目標でありゴールでありましたが、

入学したあとはそこはただのスタートです。

これから息子には、たくさんの未知の難問がふりかかってくるに違いありません。

が、本人なりにしっかり自分の勉強をして中学に入学している彼は、きっとその難問たちに立ち向かう努力を続けることができると思います。

 

サピックスよ、ありがとうございます。って、まだ思ってます。

息子はサピックスのおかげで、中学で繰り出される難問のシャワーにも毎日挑む気満々で学校に通っています。