智くんハピバ(*^^*)ってことで、「月の欠片」の二人♪
月の欠片シリーズ→☆🌙
二宮和也、絶体絶命の大ピンチ!
こんなことなら、大人しく潤くんにお任せしとくんだったー。
って、ここで頭を抱えてても、仕方ない。「その時」は刻一刻と迫ってきている。
兎に角、今できることをしっかりやる。
うん。
よしっ、とオレは気合いを入れてクリームシチュー作りに取りかかった。
プレゼントは、色々誤魔化して今度一緒に買い物に行けばいいし。
あ、それいいや。
その方がホントに欲しいものあげられる。俺のセンスってちょっと独特みたいだから。
けど、当日にシチューだけって、あり?
あ、ケーキは………。
じゅーんくーん!!
「あのさぁ、俺便利屋じゃないんだからね。忙しいんだよ、これでも」
「うん。分かってる。ごめん」
「ったく。ほっぺにちゅーで許す」
「えーっ」
と言いつつも、オレの突然の電話にケーキを買って持って来てくれる潤くんはホントに優しくて、有難い。
オレは少し背伸びをして、差し出された潤くんのほっぺに軽くチュッとすると、さっさと追い出した。
だって、こんなとこ智に見られたら、ね。
せっかくのバースデーに、揉め事は勘弁だ。
キッチンへ戻り、ケーキの箱を冷蔵庫にしまうと、作りかけのシチューの鍋を覗く。
ちょっと手抜きで市販のルゥを入れたけど、愛情もたっぷり入れたし。スプーンで少し掬って味見をしてみる。うん、オッケ。
後はレタスちぎっただけとプチトマト乗せただけだけど、サラダ作ったし。
いつものビールもしっかり冷えてるし、実はスパークリングワインも用意してるんだ。
バケット切るのはは智が帰ってきてからでいいよね。
今日はオフじゃなかったから、朝から動きっぱなしで疲れちゃった。
オレはコンロの火が消えてるのを確認してエプロンを外すと、リビングのソファにボスンと座った。
時計を見ると夕方の6時少し前。
テーブルに置いたスマホがぶるぶる震え、愛しい人の帰るコールが入る。
「はーい、待ってます」
独り言言いながら返事を返して、ゲームの画面を開いた。