昨日出せなかったので、今日は二つ目行きまーす。
なんだかぎゅうぎゅうと苦しくて目が覚めた。
カーテンの隙間からは既に明るい太陽の光が射し込み、部屋の中をはっきり見せている。
だから、オレの体に絡み付いているモノの正体にすぐ気付いた。
オレの体に腕を回し、足を絡め、抱き締めて眠っているのは智。
オレより年上のはずなのに、眠る顔は幼くて。フフッ、可愛い。
オレはなんとか体を横向きにして、何故か少し尖ってる智の口にチュッと触れる。
「んっ……」
モゾモゾっと動いた智さんがゆっくりと瞼を持ち上げる。
「おはよ、さとし」
あっ、ちょっと掠れてる。もっと可愛い声出したかったんだけどな。
んんっ、うんって咳払いしてたら、クスクス笑われた。
「おはよ、カズくん」
「んーん、カズって呼んでってば!」
ぷぅっと唇を尖らせておねだりすると、目尻を下げて優しく微笑んで
「か~ず、おはよ」
て言って唇を重ねる智。
その口付けは直ぐに深く甘くなって、絡まる舌と同じように絡まる足が、既に熱を持ち始めてる互いのものを感じさせる。
はぁ、やばい。朝からこんな………
バーン
派手に開くドア。
「おふたりさーん、おっはよー。いい加減にしないとマジで潤くんの雷落ちるよ」
元気な相葉さんの声ととんでもない内容が耳に届いて、オレたちは慌てて飛び起きた。