聖イルデフォンソとは7世紀のトレドの大司教らしい。聖母崇拝に功績を残したとある。その功績によって聖母は祭服を贈るというのが中央図になる。
その左翼・右翼に描かれているのが、依頼主のイサベラ大公妃とその亡き夫アルブレヒトを描いた。このアルブレヒト大公は、ブリュッセルの聖イルデフォンソ兄弟団の創設者でもあり、この作品はその礼拝堂のためだったという。
アルブレヒト大公は守護聖人ルーヴァンのアルベルトゥス、大公妃はハンガリーのエリザベトとともに描かれた。
この作品はアンソニー・ヴァン・ダイクによるもの。なんとヴァン・ダイクは犬を描き込んでいる。アンブロシウスは皇帝テオドシウスにとっては主教になる。暴徒を鎮圧するために多数の犠牲者を出したテオドシウスを破門。その後に詫びを入れて和解。そのあたりの一場面を描いていると思う。
ルーベンスは「パリスの審判」も助手に模写させているが、ヴァン・ダイクの模倣は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。
XAI ルーベンス リヒテンシュタイン美術館 から多数のルーベンス記事にリンクされている。
さて、ウィーン美術史美術館には、「聖母被昇天
」(1611-14)、「林檎の木の下の聖家族
」(1630-32)、「ヨハネとマリア、キリスト哀悼
」(1614-15)、「キリスト哀悼
」(1614)などがある。
この部分はルーヴル美術館所蔵の「フランドルのケルメス」によく似たモチーフだ。この作品の中心となるヴィーナス像はあまり美しくなく、部分で切り取らなかった。このヴィーナスの饗宴はウェネラリア祭だという。
記事 4月の寓意 オウィディウス「祭暦」 から
他には、「仙人と眠っているアンジェリカ
」(1626-28)、「ディアナの休息
」(年代不詳)、「勝者の戴冠
」(年代不詳)、「ピレモンとバウキスの家のユピテルとメリクリウス
」(年代不詳)などがある。














