しばらくぶりですね。 九です。
更新が遅れただのなんだののごたくは置いておいて、
本日あったプリン好きさんについてお話します。
長文注意!
某カラオケボックスにて。
そのカラオケボックスにはゼリーやアイスクリームなどを売っている自動販売機があり、
少しばかり気になってはいましたが、ドリンクバーとのふたまたもできず、
来るたびにチラリと目をやっては興味のないふうを装っていました。
が、 今日本日こんにち三月十日に我慢の限界がやってきました。
そこそこ財布も潤っており、油断してしまったのです。
気がつくと私は、二枚の、大きさの違う硬貨を握り締めておりました。
ぶっちゃけると、プリンさんを、ね。買おうとしたんです。
残り一個の、選ばれし(笑)プリンさんを。
まあ、買おうとしただけなんですよ。
プリンさんの番号を確認し、数字を打ち込みました。
なにぶん、私は未開人さながらの機械音痴でしたので何度も確認しましたよ。
若干鼓動が速くなるのを感じつつ、落ちていらっしゃったプリンさんを持ちあげました。
プリンさんはプリンさんでなく、プリンさんはゼリーさんでした。しかもコーヒー。
機械がどうやら最期のプリンさんに愛着がわいてしまってようで。
私のような下等生物には触らせたくないようで。
カラオケボックスの店員さんにご報告したところ、プリンさん一人(?)買える硬貨を頂きました。
目線で問いかけると、「ここは俺に任せてプリンさん救出のために他のボタンを押してきてくれ。」
とのことでしたので、私は店員さんの死を無駄にすまいと早歩きで他のボタンを押しに行きました。
結果は、どれを押しても、何を押してもコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーゼリーコーヒーコーヒーゼリー。
とにかく、コーヒーゼリー。
段々申し訳なくなってしまったので、店員さんの亡骸も埋もれるほどのコーヒーゼリーの山(もはやカラオケボックスではなく、コーヒーゼリー・ボックスである)から一つ取り出し、頂くことにしました。
コーヒーゼリーは美味しかった。―――――でも。
諦められなかった。なぜなら、安西先生がおっしゃっていたから・・・。
最後の望みを託し、硬貨を機械の口に押し込み、例のプリンさんのボタンをそっと撫でるように押す。
手にとったそれは。それは、念願の、
プリンさんだった。
このことが何を示すか?愚問である。つまりは、私ひとりの猿芝居。
打ち間違い、押し間違い、過ち、missである。
犠牲になった店員さんに告げることも無く、私はプリンさんと同化した。
プリンさんは、コーヒーゼリーのように苦く感じた。
空になったコーヒーゼリーの容器には、ほろにがコーヒーゼリーと記してあった。
字だけが無邪気にはしゃいでいて、とても虚しく感じた。
私の、青春時代の、哀れでほろにがい、救出劇のおはなし。