今日は我のサーバント、怨吽の話をしよう。
怨吽は地獄の管理人No.296。
昔は腕利きの送り人だった。
ある日の丑三つ時、いつもの様に罪人を迎えに行った。でもその罪人はとても可愛いらしい5歳のこどもだった。その子の罪は人様の花を勝手に取ってしまったこと。その子の母親は病気でお見舞いの花が欲しかったらしい。
怨吽はこっそりその子を逃がした。
でも気づかれるのは時間の問題。彼はその子を森に隠し1人で閻魔様の元へ帰った。
罪人を連れて帰らなかった怨吽に閻魔様は激怒し、罰を与えた。
炎の刑
燃え盛る炎の部屋に死ぬまで閉じ込められてしまうという残酷な刑罰。
怨吽の魂は肉体を無くして彷徨った。彼自体は魂ごと燃やして欲しかったと思ったそうよ。
行く場所も無く彷徨う魂にあの時逃がした子が黒ウサギの人形をくれた。怨吽は人形として生きることになった。
そして一緒に暮らした。
でも永遠はない。
その子は大人になった。人形はもういらないと彼を捨てた。
雨の日。抜け殻のような我と出会った。そして我のサーバントになる契約を交わした。
我の話はまた今度。
