【譫言】
それは叶わないおとぎ話の中
細く途切れた あなたという記憶
連なっては消えゆく
手のひらサイズの小さな空間
望みなどはじめからないようなもので
願ったところで虚しくなるだけ
優しくされればされるほど
この心は 孤独の文字を覚えてゆく
大きな鋏で心を半分 切り落として捨ててしまえたら
偽りだけで 生きてゆけるの
人は笑って嘘をつく そうゆう生き物
あなたも私も 同じように生きてゆくでしょう
汚い箱の中でうずくまった背中を
私はただ 見て笑うわ
言葉は時に刃に変わり 人を殺めるという
直線をたどって向けられた矢は 私を殺した
甘えたがる子供のように どうしてすぐに泣いてしまうの
面倒くさいな 私って生き物
自分の弱さを 自分で暴いてしまうような
そんな生き方をするほど馬鹿じゃない
あなたの前で不意にこぼれた涙の意味を
私はまだ 呑み込めない
届かないものに手を伸ばしてるのかな 私は
だとしたら 鏡に映る苦痛も 美化されてゆくのでしょう
人は笑って嘘をつく そういう生き物
あなたも私も 誰しもがそう生きてゆくでしょう
汚い箱の中でうずくまったその背中を
私はただ 見て笑うわ
それは叶わないおとぎ話の中
細く途切れた あなたの記憶