田中礼美Blog -103ページ目

【藍の下】

月明かり 波の音 瞬く星 風のにおい
あふれるもの 空は覆う
ぶつかりもせず やわらかく包み込む

空は続き 繋いだ藍の下
誰かを想った 遠い記憶

心に宿る あたたかい光のような
流れる雲 浮かべる景色はまだ あの日のまま
変わらないもの ひとつも無くなっても
刻んだ時間 それだけは強く 確かなもの


帰りたい 帰れない 迷った日のあの涙も
記憶となり 僕を包む
この弱さを 狡さを 許すように

目を閉じれば 懐かしい思い出が
優しいあの人が 笑うようで

夢をみたいと 離れたあの町を
今もまだ 後ろめたく 思い出してしまうけど
もう会うことはない あの人を
幸せに どうか守ってほしい 藍い空よ


幼い僕が 残した傷跡は
いつまでも消えないまま そっと二人を包む
もう会うことはない あの人を
幸せに どうか守ってほしい 藍い空よ
幸せに どうか生きてほしい 藍の下で