ホメオパシーを日本に広めた第一人者であり、私の恩師でもある寅子先生の新刊を読みました。
思っていた以上に読み応えありました。(先生、スミマセン)
本の帯には
「山口県乳児死亡事件をきっかけにホメオパシーはいつしか悪質療法に変えられた。」
「なぜ真相は葬られたのか?」
「日本にホメオパシーを広めたカリスマが、いま、日本の闇を明らかにする!」
とありまして、私が在学中に起った出来事でもあり、事の真相は分かっているつもりでした・・・
ところがね、この本は寅子先生の生い立ちから、書かれているのです。
四国の片田舎の貧しい家に「いらん子」として生まれた子供時代。
お金が第一とがむしゃらに働きつめ、最終的には潰瘍性大腸炎となり、ホメオパシーと出会い、完治。
それを日本に広め15年。そして現在に至るまでの、女性一代記となっているわけです。
本当にすごくパワフルなんだか、スサノウみたいだわ。
とても、とても私には真似できない。
本には、もちろん世界中で使用されているホメオパシーのことや、現代医学とホメオパシーのそれぞれの利点が書かれており、初心者でも分かりやすい内容です。
また、朝日新聞のホメオパシーバッシングのこと、事件の真相。歪められた報道についても書かれています。
薬漬けの日本、予防接種の仕組み、タミフル(インフルエンザ治療薬)のことも出てきます。
(ちなみに、タミフルの全世界での使用量の77%を日本が占めているそうです。)
さらには、そこから現代日本の抱える問題があぶり出されてきます。
事なかれ主義の日本。従順に国の方針や権威に従う国民性。戦後のアメリカの洗脳政策。そして未だに健在?世間様。
今回の震災・原発の問題にしても思い当たる節がたくさんありますね。
とにかく、面白くてスラスラ読めます。
そして、何よりも私が強調しておきたいのは、寅子先生が自分自身に対して正直であるという事です。
表面的に愛とか想いとかキレイなことだけを書いている本ではありません。
先生の生き様が、正直に書かれています。
人生はそもそも同種療法です。
人生には同じテーマが繰り返し起ってきます。
それをよく見ると、その正体は自分自身であったりします。
他でもない自分がそのように思っていたという事です。引き寄せの法則と同じです。
この日本を変えていくのは、他でもない、私たち自身の心のあり方にかかっているのではないでしょうか。
オ・ポノポノでもそういいますよね。
最後に先生は、
「ホメオパシーを通じて、自分が自分にいらん子・ダメな子・愛される価値がない子とレッテルを貼り、自己否定して自分の命を傷つけてきたことが分かりました。
・・・私を傷つけていたのは、母ではないのです。
母の言葉に傷ついたことは事実ですが、母の言葉を真実と思い込み、自己卑下したのは自分自身なのです。」
中略
・・・あなたは、そのままのあなたでいいのです。」
と結んでいます。
ぜひ、ホメオパシーをお使いの方も、ご存知ではない方も、お読みになってみてください。
「毒と私 」
由井 寅子著
1260円 ネットでも購入できます。