まだ私が魔女として駆け出し頃・・・といっても1年半前のことです(^^)
ちょっと不思議な力を持った親友たちとの懐かしい思い出をお話したいと思います。


・Oちゃんとの温泉旅行


当時、共に0ちゃんと私はそれぞれ“目に見えないものを感じとりやすい”体質でした。

もともと本質的にその傾向があっただけでなく、

何かにつき、不思議なものに対する興味や好奇心が、より見えやすい(感じやすい)状況を生み出していたように思います。

ちょうど互いにそれらが開花しはじめたばかりなのです。
しかもそれを他人と共有できるという不思議な感覚は、楽しい以外の何ものでも無かったのです。


師匠には〈相手を見るという事は自分も見られているということだよ〉〈霊には良いものばかりいるわけではない〉などと教えてもらったものの、
その忠告に近い言葉を結果・・・無視するような展開・トラブルは毎度のことでした。

どうしても実験したい好奇心には打ち勝てず、ムクムクと湧き上がる“ファンタジー大好き精神”のまま突き進んでいる傾向がありました。

(その度にのび太くんが『ドラえも~ん』と泣きつくように、師匠に助けを叫ぶのでした。
私はいつも後の祭りになってから師匠を呼ぶというかなりトラブルメーカーな所があったのですが・・・もしかしたら今もかな?・・・それはまたの機会にお話いたします(^^;))


当日は、Oちゃんの車で、日帰り温泉に行くというちょっとした二人旅になりました。


行きはよいよい帰りは恐い・・。


何となくもやっとする場所もあったのですが、行きは難なくクリア。

到着してから、ご飯を食べつつ、カードを広げてリーディング。

今日どうなるかを占って、この後の予定を組み立てます。

3件ほど温泉をまわり、お土産を見たのち、帰る事に。


帰りは山に囲まれた景色でほぼ、道路は真っ暗。
何とな~くこわくて、ぞわぞわする感じ。

同じような感覚を友人Oちゃんも感じ取っていて、『あまり長居はしないで早めに帰ろう』という話になっていました。

今思えば、温泉地付近よりも、行く途中で通った道が・・・やはり気になって仕方なかったのです。

帰るにつれて、その不安が的中したと知ることになるのです。


『なんか・・・(空気が)重くない?』

『・・・私もそれ思った。』とOちゃん。


黒い影のようなものが車にのしかかっていて、それだけでな後ろから追いかけられていたのです。

私はその時、覚えたての結界を張って対処しました。

お互い、少し身体が軽くなるのを感じました。


『これはまた・・・すごい追ってきてるねぇ~』


私は助手席から辺りを見回すと、周りの山そして川から、流体のようにドロッとした“何か”が襲い掛かってくるという・・・とっても素晴らしい状況でした。

しばらくそれで好調だったのですが、再び重くなりはじめました。

追いかけてくるドロッとしたものが途端、濃くなってきたのです。辺りは灯りがなく、車のライトだけが道を照らし続けています。


もしかしたら行きに通った時に気づかれて、すでにマークされていたのかもしれません。

〈見える人・感じる人は霊的な存在にしたら、暗闇に輝く“灯り”のように見える〉と聞いたことがあります。

そんな存在が真っ暗闇の中に二人もいるとしたら、よほど強い光として映るでしょう。

つまり、どこから見ても“丸見え”だったのです。


結界だけでは対処できないとなると・・・


『よし、妖精さんを呼ぼう!』・・・私は唐突に言い出しました。


ここで話す“妖精さん”とは?

私たちがこぞってハマっていた、とある小説が元となった妖精のことです。


普通のフェアリーと違って、小人のように小さく可愛らしい容姿をしております。

それに加え、好奇心旺盛・楽しい事が大好き。
お菓子が大好物で、楽しい事があると増える。(お菓子をあげると効果てき面!)

空間や時間軸を越えてしまうという素晴らしい能力がありながら、楽しい事にしかその能力を引き出せないから、どんなシーンでも扱いやすい。


どんな出来事も、シュールで面白い事にしてしまうため、
(巻き込まれて、大冒険するはめになるような童話災害は起こるけど・・)

危険リスクは軽減されるという特性もあり、私たちは当時・・・かなりの信頼を置いていました。


しかも、他の精霊たち・神々たちよりも、
より具体的な対処が出来るうえに、現実への干渉度が非常に高いのが・・・この妖精さんの見所なのです。


(はぁ~い) (お呼ばれしましたか?) (困った時のおやくだち?)


などという反応がかえって来た気がしました。

車内に彼らの気配が一気に増えます。今までどこかに隠れて見ていたのでしょう。


『・・・妖精さん、早速、車内の結界の強度をあげて。』


至急指示。でも妖精は少しざわっとして、互いにどうすれば“結界のレベルをあげられるのか”と話し合っているもよう。まだまだ彼らは・・・新人種。
持つ技術は素晴らしい・・・けれど対処するための知識を得ていないのです。


他の精霊たちと違って・・・妖精さんは“どうしたらいいか”という確固たる知識や理論を持っていないと上手く立ち回れないという特徴があります。

つまり、私はそのマニュアルを少しでも提供する必要がありました。


『(結界内に聖域のエネルギーを繋げて、一時的にこの空間を神聖な場所にしよう・・・)』

私は少しでも安心して帰宅したいという思いを込めて、妖精さんに意図を伝えました。


妖精さんはすぐに作業にとりかかってくれます。


〈・・・ガガガッガガッガガッガッガッッ!!!〉

後ろで何やら音を感じる・・・。妖精さんは大きなドリルで穴を開け、工事現場の作業員の黄色いヘルメットで作業をしていました。


Oちゃんと私は『なんで・・・ドリルなんだ・・・』と思いつつ(何でも面白くするのが彼らの楽しみなのです・・)、少しだけ過ごしやすくなった車内にホッとしたのです。

もう重くはないけれど、モヤッとした空気が漂います。
初めの方に黒い影に侵入されたせいでしょうか・・・。もう少し、スッキリさせたい所。

Oちゃんと話しつつ、妖精さんが実行しやすい形で、ミッションを与えます。


『妖精さん、ミントっていう感じですっきりさせて!』


その瞬間、どんよりした空気が一気に清清しくなり、目がパチッと大きく開いて、

例えると眠い朝のまどらみから、一気に目覚めが冴える感じの・・・とても強い“ミントの魔法”でした・・・。


『強い、悪くはないけど、強い!』

『もう少し、弱く。レモンミントな感じで!』

『そうそう、レモンミントとか。』

『いいね、レモンミントだよ・・・妖精さん!』


今度はかんきつ類のとてもリフレッシュした感じが強くなりました。

とても心地よいのですが、まだまだ調整が必要です。
大方はグッドなのですが、なんだかとてもハッキリしていて・・・気分が落ち着かないのです。


『もう少し弱めで、少し柔らかい感じでお願い。』

『ネモネードくらいでよろしく。』


互いに意見を言い合って、ちょうどベストな按配になった所で、運転が大変スムーズになりました。


さて、こんな事が本当にあったのか、それともB(ベルカナ・・・私)の妄想なのか。

どう捉えるのかは読んだ皆さまにお任せして、実はまだまだこれは序章に過ぎなかったのです。


無事に帰宅するには、まだまだ大変な出来事があったんですよ(^^)

またつづきにて、お話いたします。


それでは、皆さまにも・・・月のご加護より素晴らしい魔法が降り注ぎますようにm(_ _)m


魔女二人旅の大事件 続きです・・^^ 
http://ameblo.jp/remedy-lovespirit/entry-11896770111.html