【ベビーマッサージへの想い】
私は「虐待を減らしたい」という強い想いで、ベビーマッサージ講師をしています。
【原点は誰にも言えない悩み】
でも、その想いの原点はきれいごとではありません。
出産後、私は育児が思い通りにいかず、イライラを子どもにぶつけてしまう日々が続きました。
「可愛いはずの娘を愛せていないんじゃないか」
「母親失格なんじゃないか」
そう思いながら、夜は寝顔に謝り、朝になるとまた怒ってしまう…。
そんな負のループに苦しんでいました。
【役に立たない経験と恐怖】
元保育士で、児童養護施設で虐待を受けた子どもたちと関わってきた経験もありました。
それなのに「自分が傷つける側になっているのでは」と恐怖を感じるほど追い詰められていたのです。
誰にも相談できず、夫にもイライラをぶつけ、家族が壊れてしまうのではないかと怯えていました。
【引越しで家庭崩壊の危機に】
さらに、娘が2歳になる前に縁もゆかりもない関東に引っ越すことになり、頼れる人もいない中で家事と育児をすべて一人で行う生活が始まりました。
イヤイヤ期に片足を突っ込んだ娘に何をしても「イヤ!」と拒否され、家事も育児も完璧にこなさなければならないストレスから、私はどんどん怒ることがやめられなくなっていきました。
2歳の娘に暴言を吐き、泣きじゃくる姿を見ても「うるさい」としか思えない自分。夜、寝顔を見て「ごめん」と謝る日々。
次女が生まれても長女への気持ちは変わらず、「私は最低な母親だ」「子どもを育てる資格はない」とまで思い詰めていました。
そんな状態だから、夫に対しても皮肉や不機嫌な態度をとってしまい、夫も私に対して距離を置くようになりました。
【家族のために自分と向き合う】
私は自分の怒りや悲しみ、恐怖に向き合わざるを得ませんでした。
まず取り組んだのは、「なぜ私はこんなに怒ってしまうのか」を自分で見つめ直すこと。
幼少期から思春期にかけての家庭環境や、働きたくても働けなかった経験が、自己否定や罪悪感の根源になっていたのです。
【ベビーマッサージとの出会い】
そんなときにSNS徘徊中に知ったのが、ベビーマッサージという働き方でした。
正直言って、講師としての働き方を聞いた時から「これは私がやるべき仕事だ」と確信しました。
赤ちゃんと関わりながら在宅で働ける、ママでも自分の時間を大切にできる、経済的にも自立できる。
「子どもと向き合いながら、自分も取り戻せる」
――この可能性に胸が熱くなったのを覚えています。
【家族と私の変化】
実際に、赤ちゃんではない娘たちにも触れることで変化がありました。
3歳になったばかりの次女も、7歳の長女も、触れ合う時間が増えることで笑顔が増え、自然と会話も増えました。
「子どもと向き合う時間の価値」を実感し、
「これを必要としているママはきっとたくさんいる。私が伝える側になろう」
そう強く思ったのです。
【ベビーマッサージの可能性】
講師として学んで活動している先輩講師たちは、在宅で子育てをしながら収入を得ており、経済的な余裕は時間の余裕、心の余裕を生み、子育ても人生も楽しめる環境を手に入れています。
「こんな働き方ができるんだ」と知ること自体が、ママにとって大きな希望になるんです。
私は知っています。
虐待や育児の孤独の裏には「お金の問題」や「自己否定」が関係していることを。
だからこそ、ママが自分らしく働き、収入を得ることが、虐待を減らす第一歩だと確信しています。
【ベビーマッサージ講師としての願い】
私の願いは、すべての子どもたちが自分らしく生きられる社会を作ること。
そのために、ママには「自分の好き」を大切にし、経済的にも精神的にも自立してほしい。
ママの幸せが、子どもの幸せな未来に直結するのです。
ベビーマッサージ講師という仕事を通して、ママが「自分の好き」を取り戻し、子どもと笑顔で過ごせる時間を増やすこと。
それが私の使命であり、Re:Me(リ・ミー)の想いです。




