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ゼロ・ポイント・フィールド

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紅葉が見頃だというので,奈良県高取町の高取城趾まで行ってきました。

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右下が登山口












おそらく城の遺構を保存するためだと思うのですが,
城に行くまでに使われている車道は築城当時の主要路ではなく,
いきなり山頂の本丸付近までたどりつけます。
ただその分,運転に少しでも自身のない人は避けた方がよい道ではあります。
言っても最寄り駅から徒歩2時間あれば充分ですからね。

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本丸跡










南北朝時代,吉野の後醍醐帝を守るべく建設された高取城は,
信長の代に一度廃城となったものの,
筒井順慶によって大和郡山城の出城として復活,
江戸時代の一国一城令でも廃されず,
明治まで生き残った数少ない山城の一つ。
しかしいまでは安易に人を寄せない険しい山道にまもられて,
静寂のなかで紅葉を楽しむことができます。

下記参考サイトによれば,
司馬遼太郎は『街道を行く』で次のように述べたとか。
「高取城は,石垣しか残っていないのが,かえって蒼古していていい。その石垣も,数が多く,種類も多いのである。登るに従って,横あいから石塁があらわれ,さらに登れば正面に大石塁があらわれるといったぐわいで,まことに重畳としている。それが,自然林に化した森の中に苔むしつつ遺っているさまは,最初にここにきたとき,大げさにいえば,最初にアンコール・ワットに入った人の気持ちがすこしわかるような一種のそらおそろしさを感じた」

確かに,登山口から本丸跡までの数十メートルを歩いただけで,
石垣が折り重なるように迫ってきて,
往時の人々の熱量がそこに籠もっているような錯覚に陥ります。
紅葉はただ季節の美しさがあるのではなく,
私たちはそこに物語を見てしまうから感動するのでしょう。


参考サイト
高取町観光ガイド