人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
1 人体の構造 A 人体の構成 a 細胞,組織,器官
第27回(2013年)問題44 横紋筋で構成される臓器・器官である。正しいのはどれか。
(1) 胃 (2) 血管 (3) 子宮 (4) 心臓 (5) 膀胱
第30回(2016年)問題18 ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 心筋は、平滑筋である。
第31回(2017年)問題18 ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。
(5) 心筋は、再生能力が高い。
第31回(2017年)問題38 骨格筋の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 筋小胞体は、滑面小胞体である。
(2) 筋線維の数は、筋力トレーニングで増加する。
(3) 筋収縮は、アクチンフィラメントの短縮で起こる。
(4) 遅筋線維は、速筋線維よりミオグロビンが少ない。
(5) 筋グリコーゲンは、血糖維持に利用される。
第34回(2020年)問題36 運動器系に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(4) 骨格筋は、平滑筋である。
(5) 白筋は、持続的な収縮に適している。
第35回(2021年)問題36 運動器に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(4) 筋が収縮する際は、筋小胞からカリウムイオンが放出される。
(5) 筋収縮のエネルギーは、ATPの分解による。
第36回(2022年)問題17 ヒトの細胞に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(1) 平滑筋細胞は、随意筋を構成する。
第39回(2025年)問題36 平滑筋に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) 細胞は円柱形である。
(2) 横紋が観察される。
(3) 介在板が観察される。
(4) 骨に付着する。
(5) 不随意筋である。
今回は、7種類の組織の中で、筋組織の問題を解いてみます。
管理栄養士が主にたんぱく質でできている筋組織の説明を出来るのは当然です。
まず知っておくべきことは、筋組織を2つと3つに分類して説明できることです。
(1)①横紋筋と②平滑筋に分けられます。
①横紋筋の細胞=横紋筋線維は、円柱形であり、横紋という縞模様が観察されます。
これはアクチンとミオシンが規則正しく並んでいるために縞模様に見えています。
②平滑筋の細胞は、細長い形をしています。
(2)横紋筋は、①骨格筋と②心筋に分けられます。
①骨格筋は、骨に付着しています。体性神経の運動神経支配で、随意筋です。
②心筋は、細胞が介在板で電気的にも結合しています。自律神経(交感神経・副交感神経)支配で、不随意筋です。
心筋は再生しない細胞のため、心筋梗塞後の心臓は慢性心不全でした。
iPS細胞の発明による心筋シートの開発により、心筋梗塞後の治療は大きく変わります。
(3)平滑筋は、細長い形をしています。内臓筋で、自律神経支配で、不随意筋です。
次に、骨格筋を2つに分類して説明します。
(1)①速筋=白筋は、ミオグロビンやミトコンドリアが少ないです。
②白筋は、収縮速度は速いですが、疲労しやすいので、速筋線維ともいわれます。
③指の筋肉などです。
(2)①遅筋=赤筋は、ミオグロビンやミトコンドリアが多いです。
②収縮速度は遅いですが、疲労しにくいので、遅筋線維ともいわれます。
③持続的筋収縮に関与し、有酸素運動に適しています。
④ミオグロビンは、筋細胞にあるヘモグロビンに似た酸素と結合するたんぱく質です。
次は、筋収縮について説明できるようにしましょう。
①運動神経の興奮が筋線維に伝わります。
②すると、筋小胞体が、貯蔵していたカルシウムイオンを放出します。
筋小胞体は、リボソームの結合していない滑面小胞体です。
③放出されたカルシウムイオンは、アクチンとミオシンのスライディング=滑走を起こします。
④その結果、筋収縮が起こります。
*アクチンもミオシンも、スライドすることにより筋が短縮するので、短くはなりません。
⑤筋収縮も、身体内の全てのエネルギー同様に、ATPが分解されてエネルギーになります。
⑥筋グリコーゲンは、分解されて解糖系でATPを産生します。運動強度が高まって、無酸素運動のときに使われます。
最後に筋力トレーニングについて説明できるようにしましょう。
①筋細胞は、細胞数が増加する=過形成・増殖することはなく、筋力トレーニングでは肥大します。
②筋細胞の肥大が、筋肥大を起こします。
それでは国家試験の過去問題を実際に解いてみましょう。
第27回(2013年)問題44 横紋筋で構成される臓器・器官である。正しいのはどれか。
(1) 胃 →消化管は内臓平滑筋。×
(2) 血管 →血管中膜は平滑筋。×
(3) 子宮 →平滑筋。×
(4) 心臓 →心筋は横紋筋。正解○
(5) 膀胱 →平滑筋。×
第30回(2016年)問題18 ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 心筋は、平滑筋である。→横紋筋。×
第31回(2017年)問題18 ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。
(5) 心筋は、再生能力が高い。→再生能力が低いためiPS細胞による再生医療が必要。×
第31回(2017年)問題38 骨格筋の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 筋小胞体は、滑面小胞体である。→正解○
(2) 筋線維の数は、筋力トレーニングで増加する。→増加せず肥大する。×
(3) 筋収縮は、アクチンフィラメントの短縮で起こる。→短縮はしない。×
(4) 遅筋線維は、速筋線維よりミオグロビンが少ない。→遅筋の方が多い。×
(5) 筋グリコーゲンは、血糖維持に利用される。→筋収縮のエネルギー源となる。×
第34回(2020年)問題36 運動器系に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(4) 骨格筋は、平滑筋である。→横紋筋。×
(5) 白筋は、持続的な収縮に適している。→遅筋=赤筋が適している。×
第35回(2021年)問題36 運動器に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(4) 筋が収縮する際は、筋小胞からカリウムイオンが放出される。→カルシウムイオン。×
(5) 筋収縮のエネルギーは、ATPの分解による。→正解○
第36回(2022年)問題17 ヒトの細胞に関する記述である。最も適当なのはどれか。
(1) 平滑筋細胞は、随意筋を構成する。→不随意筋。×
第39回(2025年)問題36 平滑筋に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) 細胞は円柱形である。→細長い。×
(2) 横紋が観察される。→横紋は横紋筋にある。×
(3) 介在板が観察される。→心筋にある。×
(4) 骨に付着する。→骨格筋。×
(5) 不随意筋である。→正解○
早速、以上の「覚え方」と「解き方」を友人に説明してみましょう。
説明=想起の訓練をすると、
理解=記銘した知識が、
記憶に保存されます。
記銘・保存・想起は、記憶の三原則です。
理解して、覚えて、思い出せるようになります。
これで、合格点に必要な120点のうちの1点を確実に取ることができます。
がんばってください!!