怒ること | 斜め上から目線

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(旧 迷探偵タケナンの「真実はいつもひとつ」)

年明け早々、店長を怒った。




元々、自分が代表に、なったときに懸念していたことの一つ




「怒ること」




昔から、人に怒るということが苦手で、


やっぱりその根底には、自分が嫌われるんじゃないか、みたいな


自己防衛的な、感覚があった。




そのために、なかなか怒れず、


自分はどうしていけばいいのかな、と悩んでいた。





「ほめて伸ばす」


というスタンスの僕の育成法には、


スタッフのモチベーションを維持しながら、


成長の段階を踏ませるというメリットはあるものの、


飛び級が見込みにくい。



その点


「怒って伸ばす」


というのは、やや強迫観念はあるものの


飛躍的に成長させることが可能だと思っている。




怒るという事に関して言うと、


怒られるほうとの信頼関係が築けていない限り、怒っても


当人のモチベーションを下げるだけ、というぼくなりの考えがあって、



もちろん信頼関係が出来てるからといって、


そこで関係が崩れるかもしれない、というリスクもありながら



僕は、飛躍的な成長をしてほしいとおもい、怒ることにした。





おそらく、店長は、へこんだことだろうと思う。



それは僕も分かってる。




絶対につらい。




そう、去年も僕は一人、怒られ、どうしていけばいいか、深く悩み、


苦しんだ。



けど、それがあったからこそ、今の自分があると思っているし、


その一人、つらい時期を経験すると、


それを察してくれた仲間が、自然と手を差し伸べてくれる。




そうして、飛躍的に成長できた自分の体験を彼にも、経験させたい。







もう一点。


僕が店長から手を引いて、店の運営はやっぱり不備が増える。


仕方ないことだし、自分では分かっていたことなんだけど、


やっぱり、今自分が手を下せば修正出来るんだけど、


そのミスで、店舗の売上が下がるのはつらい。


けれども僕が手を出すことによって、スタッフの成長を妨げることになるのは、


長期的な損失になると思い、ぐっとこらえた(つもり)。





一年前に、元オーナーに言われたこと


「当事者意識が足りない」



本当にそのとおりだったと思う。


今、自分も店長に同じような発言をしているし、


ここが実際やっていくうちで一番大事な部分になってくる。






来年、rippleがつぶれる。



来月、rippleがつぶれる。



明日、rippleがつぶれる。



誰が、そう思うだろうか。



スタッフの中で、そう思って強く動ける子というのはほとんどいないと思う。



しかし、この感覚がなくては、


お店というのはきちんと運営していけない。



ただ楽しいだけの


「お店“ごっこ”」では成り立たないのだ。




おそらく明日、急につぶれる、なんてことはまず無いが、



少しずつ、


少しずつ、


何かが崩れていって、


お店は運営できなくなってしまう。




それは、



売上しかり、



スタッフしかり、



商品しかり、




お客さんしかり。




この変化にいち早く気づいて



対処できるかどうかが、今後を左右していくのではないだろうか。



予防をしなくては、



病気になってからでは遅い。






要求レベルが高すぎると言われるかもしれないが、


お店を運営していくためには必要なレベルだと思う。





今年、rippleが飛躍する年になりますように。




今はつらいかもしれないけれど、がんばれ。