あっというまに読了。
ちょっとまじめに感想を。
私も主人公と同じように、今は専業主婦。
遠距離恋愛だったため、結婚と同時に引っ越して
それまでやっていた仕事をやめました。
勤務先は小さな業界団体で、同じ学歴の人から見たら、お給料は少なかったけど、
学生時代から関わりたかった観光や地域づくりの仕事ができたり、本来私の経験量では任せてもらえないような仕事のチャンスを与えてもらったりできる職場で、大好きな仕事でした。仕事上の、こうなりたい自分の姿へのビジョンや、夢もありました。
育休制度もあったし、お互いの実家も近いので、あのまま引っ越さなければ子育て中でも仕事は続けれたと思います。
自分で結婚することを決めたから、仕事を辞めたことについては、後悔してない。
子育ては好き。せっかく産んだ娘とは出来れば3歳までは一緒にいたい。
家事は完璧ではないけど、がんばりたい。温かい家庭をつくるのは昔からの夢だった。
専業主婦でいられるのは、有り難いこと。
他者から見たら贅沢な悩みなのかも。
専業主婦だけど、
でも仕事をしたくないわけじゃない。
でも、
時々主人から時々言われる
「〇〇さんの奥さんは、公務員なんだっていいよなー。」とか、「正社員共働きの奥さんっていいよね。」みたいな言葉には
やっぱりちょっとモヤモヤと傷ついてしまう
仕事、辞めたかったわけじゃないよって。
公務員じゃなくても、高給取りじゃなくても、好きな仕事だし誇りに思う仕事だったよって。
悪意があって言ってるわけじゃないのかもだけど。
家事がんばってるけど、それでも生来の雑さで、
行き届かないところも多々あり、そんな時、
「専業主婦なんだから、もっとちゃんとしてよ」
と言われると、それはそうなんだけど…とモヤモヤする。
今の自分なりたかった自分の姿だっけ？
私どうなりたいんだっけ？
なので、主人公のももこの気持ちが、痛いほどわかる。
でも、自分を取り巻く環境は自分にしか変えられないから。ももこが、自分で考えて扶養から抜け出すように行動したみたいに、
モヤモヤした気持ちは、自分の意識を変えたり行動を変えたりしないと無くならないんだろう。
なら、今私がなりたい姿って？
などと、
身につまされ過ぎて、思わず襟元を正させられてしまいました
多かれ少なかれ結婚後のリアルが描かれているので
専業主婦の方だけでなく、男性や、まだ結婚してない、これからの人にもオススメでした。