毎月開催される『経済セミナー』では、日本の現状や世界情勢を踏まえたうえで
「どのように資産を守るのか」
「お金に対して、どう考えていけばいいのか」
ということを、勉強しています。
最近は『マネー・リテラシー(お金に対する知識や感覚)』という言葉も、よく耳にするようになりました。
そこで今回は、お金にまつわる数字のカラクリについて、考えてみましょう。
問1
Aさんは、金融機関から、100万円借りることにしました。
年利は12%です。
「返済が大変でしょうから、月々1万円の返済で結構ですよ」
と、担当者が言ったので、その内容で契約しました。
さて、返済に何年かかるでしょう?
問2
銀行で外貨預金を勧められました。
オーストラリアドルの定期預金で、1か月もの、年利は12%です。
よく見てみると、「手数料2%」と書かれています。
さて、あなたは契約しますか?
2つの質問は、どちらも暗算できますよ。
問1の答え
『永久に返せない』です。
見るべき個所は、「年利12%」という部分。
CMでよく見かけるプロ○スやア○ムなどの消費者金融(昔で言うサラ金)は、年利上限18%なので、それよりは低金利です。
Aさんは、100万円借りたので、利息を計算してみると
100万円×利息12%=12万円
月々1万円の返済だと、1年で返済できる金額は12万円。
つまり、Aさんが月々返済しているのは、利息分のみで、もともと借りたお金の100万円は、まったく返済できていません。
そのため、翌年も変わらず100万円借りていることになり、12%の利息がかかってきます。
月々1万円の返済を続けている限り、Aさんは永遠に返済を続けることになるのです。
問2の答え
契約した人は、もれなく損ができます。
一般的な金融機関の外貨預金は、普通、短期であり、問2の場合も、1か月もの(1か月で満期になる)となっています。
そして、手数料は2%です。
日本の銀行では、外貨預金の手数料は大抵6%なので、問2の銀行はかなり良心的ですね。
この場合の見るべきポイントも「1か月もの、年利は12%」という部分です。
年利12%ということは、100万円預けたとすると、利息は問1と同じく12万円です。
この12万円は、1年間でつく金額なので、1か月預けると利息は1万円です。
今回の外貨預金は、1か月で満期になるので、100万円預けても、もらえる利息は1万円。
そして、手数料が2%。
預けた100万円の2%が、手数料としてかかります。
もう、お分かりですね?
利子としてもらえるのは1万円。
手数料として取られるのは2万円。
この外貨預金を契約すると、もれなく1万円損することができるのです。
以上のような話は、普段気づかなくても、身近にある話です。
「月々1万円の返済なんて助かる」
「年利12%ってすごい!」
と、目先の利益を取ろうとすると、損をしてしまうことが、たくさんあります。
日ごろから、金銭感覚を養う勉強をしたり、ゆがみのないお金の考え方を身に付けることで、このような数字のカラクリを見抜く力を、身に付けることもできます。
お金は全てではありません。
しかし、全てに影響を与えるものです。
お金=悪
と、思いこんで避けていると、問題が発生した時にも対処ができなくなってしまいます。
少しずつでも、お金をきちんと扱える能力を、高めていきたいものですね。
