やっとこさレンズを無事受け取り、ついに息子のオルソケラトロジーを開始することができた。いやーここまで実に長かった。
色々とオルソの体験記事を読ませていただく中で、レンズ着脱に大変苦労されている奥様方が複数名いらっしゃったのでかなり身構えていたのだが、うちについては幸い大きな問題もなく着脱ができている。
麻酔の点眼も処方されなかったが、装着開始初日から痛みはほとんど出ていないようで、良く眠れてもいるようだ。息子本人もよく見える視界に非常に喜んでおり、レンズ装用にも前向きなようで一安心。どなたかが書かれていた「最初のハードルを乗り越えればすぐ慣れる」の言葉は嘘ではなかった。
レンズの着脱がスムーズにできた理由としては、うちの息子は目が大きいのでレンズを黒目に乗せるのが容易だったことや、病院での練習の時こそレンズを近づけたら黒目が逃げたものの、自宅での本番の際は視線を良く固定できていたことが大きい。
生物の眼の誕生は約5億年前のカンブリア紀まで遡るわけで、それから現在に至るまで眼は主要な感覚器官であり続けたことを考えると、目に何かが異常接近すれば本能的に回避するのは当然のこと。眼球に異物を乗せるという生物史上の偉業?あるいは奇行?を無事に達成できた子供の勇気を誇りたい。
レンズの着脱に要する1日あたりの時間は、レンズのこすり洗いを含めて朝晩で計10〜15分というところ。毎日の積み重ねになると結構なもんだが、着脱の際には子供との会話を楽しんでいるので、これはこれで別に良いかな〜、と思う。
とりあえずこんな感じで第一関門のレンズ装用問題は突破できたが、あとは長期的な継続ができるか?というところが今後の検討課題になるだろう。
息子は程度が弱いがアレルギー持ちなので、炎症がそのうち出ないかということと、外すときにレンズ表面にわずかだが目やにが付いていることがあるのが少し気がかり。こればっかりは根性ではどうしようもなく、体質だからまぁしょうがない。
現在のところは装着後1週間検診を終えたばかりだが、18時の時点で両眼とも1.2の視力が出ており、角膜もキレイなようで一安心。次回の1ヶ月検診も問題無いといいなぁ。
そういうわけで、まだまだ油断はできないが近視の進行抑制に向けて更に一歩進めた感がある。低濃度アトロピン点眼は既に習慣化できているので、あとはオルソも同じように継続できることを願う。